クリスチアーノも“怪物”も別次元――ジダン監督、“2人のロナウド”に嫉妬

2017年05月02日 サッカーダイジェストWeb編集部

「私には、彼らほどの得点能力は備わっていなかった」(ジダン)

歴代最高ともいわれるレジェンドですら舌を巻くほどの能力を持つ、世界一のスーパースター。2人のピッチ上での共闘も見てみたかったものだ。 (C) Getty Images

 本日2日(現地時間)にアトレティコ・マドリーとのチャンピオンズ・リーグ準決勝・第1レグに臨むレアル・マドリー。昨シーズンの決勝戦のカードであり、伝統の「マドリード・ダービー」ということで、世界中の注目を集めている。
 
 就任から2シーズン連続での決勝進出を狙うジネディーヌ・ジダン監督は、試合に関する展望や意気込みを語るとともに、マドリーの絶対的エース、クリスチアーノ・ロナウドに対する様々な気持ちも明かしている。(『Omisport』より)
 
「私が率いた選手のなかで、クリスチアーノはベストプレーヤーだ。彼の残した実績は、本当に素晴らしい」
 
 こうC・ロナウドを称賛したジダン監督は、「彼とは敵として戦ったことはあるが、一緒にプレーすることはなかった」と現役時代を振り返り、味方として同じピッチに立てなかったことを残念がった。
 
「試合を決められる決定的な選手」という点をC・ロナウドの一番の良さとして挙げる指揮官は、かつて一緒にプレー(2002~06年)したブラジルの"怪物"の名を出して、奇しくも同名である2人のストライカーを絶賛した。
 
「私はブラジル人のロナウドとも一緒にプレーしたが、彼もクリスチアーノ同様に特別な選手であり、多くの重要なゴールを挙げた。私は2人に嫉妬している」
 
「私は、彼らほど多くのゴールを決めることができなかった。アシストを受けても、シュートではなくパスを選択することが少なくなかったし、そもそも私には、彼らほどの得点能力は備わっていなかった」
 
「ゴールを決める時のスリルやゴールネットにボールを叩き込むフィーリングを、彼らと同じようなレベルで感じることができなかった」
 
 ユベントス、レアル・マドリーで輝かしいタイトル歴を作り上げ、フランス代表としては1998年フランス・ワールドカップ、EURO2000を制覇。自身も98年にバロンドールを受賞するなど、ジダンは選手として全てを勝ち取ってきた。
 
 決して得点が少ないわけでなく、多くの重要な場面で記憶に残るゴールを決めてきたが、そんな彼が羨むほど、2人のロナウドの得点能力・感覚は図抜けており、別次元のものだということだろう。
 
 マドリーでもポルトガル代表でも、得点に関するあらゆる記録を塗り替え、更新し続けているC・ロナウド。佳境を迎えたCLでもその能力を発揮し、指揮官をさらに嫉妬させることができるか。
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