“コスパ”で見る「ブンデスリーガ冬の新戦力ベスト3」

2017年05月01日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

確度の高いポストプレーで基準点の役割も。

初挑戦のブンデス1部で得点を連発しているブルグシュタラー。3月にはオーストリア代表への復帰も果たした。(C)Getty Images

 3節を残してバイエルンが5連覇を決めたブンデスリーガ。王者の強さは揺るがなかったとはいえ、前半戦の勢いを落とさなかった2位RBライプツィヒや4位ホッフェンハイム、劇的なV字回復を果たした6位ブレーメンなどが後半戦を大いに盛り上げた。
 
 とりわけ目立ったのが、今冬に加入した新戦力たちの活躍ぶりだ。そこで今回はコストパフォーマンスを基準に、最もチームへの貢献度が高かった選手をランキング形式で選出した。
 
1位 ギド・ブルグシュタラー(オーストリア代表/28歳/FW)
現所属:シャルケ
前所属:ニュルンベルク(2部)
移籍金:150万ユーロ(約1億8000万円)
成績:15試合・8得点
 
 クラース=ヤン・フンテラール、ブレール・エムボロなど前線に故障者が続出したシャルケに迎えられ、インゴルシュタットとのデビュー戦(17節)でゴールといきなり結果を残す。

 その後もアウクスブルク戦(24節)とヴォルフスブルク戦(28節)で2得点と、貴重な仕事を連発。クロスやゴール前のこぼれ球を泥臭く押し込む形が十八番の点取り屋だが、確度の高いポストプレーで基準点の役割をそつなくこなすなど、得点以外の貢献度も高い。
 
2位 トーマス・ディレイニー(デンマーク代表/25歳/MF)
現所属:ブレーメン
前所属:コペンハーゲン(DEN)
移籍金:200万ユーロ(約2億4000万円)
成績:10試合・4得点
 
 ウインターブレイク前は15位に沈んでいたブレーメンを蘇らせた功労者。正確な長短のパスと的確なポジショニングが売りのセントラルMFで、加入後からレギュラーに定着し、中盤に落ち着きをもたらした。5-2で大勝した26節のフライブルク戦では、ハットトリックと大暴れ。怪我による欠場が少なくなかったとはいえ、インパクトは特大だった。
 
3位 キリアコス・パパドプーロス(ギリシャ代表/25歳)
現所属:ハンブルク
前所属:RBライプツィヒ
移籍金:50万ユーロ(約6000万円) ※レンタル料。保有権はレバークーゼンが所有
成績:11試合・2得点
 
 同僚の酒井高徳いわく「明るいキャラクター」で、加入直後からチームにフィット。強靭なフィジカルと安定したフィードで、ハンブルクの新たなDFリーダーとして君臨している。セットプレー時には持ち前の高さを発揮し、19節のレバークーゼン戦では終了間際にCKから値千金の決勝点を奪った。

 玉に瑕なのは、血の気の多さ。危険なタックルでイエローカードを頂戴するケースが多く、29節のブレーメンとの"ノルト・ダービー"は累積警告で欠場せざるを得なかった(チームは1-2で敗戦)。
 
文:ワールドサッカーダイジェスト編集部
 
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