【ACL】ムアントン躍進の原動力・青山直晃が「次は川崎とやりたい」その理由とは?

2017年04月29日 佐々木裕介

「熱い試合ができたのはホームでの鹿島戦だけ」

ホームでのブリスベーン・ロアー戦の勝利に貢献した青山。ムアントンはACL決勝トーナメント進出を決めた。(C) Getty Images

 タイの強豪、SCGムアントン・ユナイテッドFC(以下、ムアントン)の元気がすこぶる良い。国内リーグでは首位をキープし、またアジア・チャンピオンズリーグ(以下ACL)では、グループステージ5節を終えて3勝2分け。最終戦を残して決勝トーナメント進出を決めている。"世界第2位"の鹿島アントラーズや2012年のACL覇者・蔚山現代と同組での快進撃にタイ国内が湧いているのだ。

 
 そのムアントン躍進の原動力になっている日本人選手がいる。センターバックの青山直晃である。タイ2年目の昨シーズン、リーグタイトル奪取に貢献すると、3年目の今年は「楽しみで仕方がない」と話していた"アジアの戦い"にチャレンジしている。
 
 4月26日、勝てばACL決勝トーナメント進出が確定する、ブリスベーン・ロアーをホームに迎えた大一番を取材した。
 
 ムアントンのホーム「SCGスタジアム」は、クラブ株主でもある国内セメント製造最大手、サイアムセメントグループ(SCG)がネーミングライツを持つ"専スタ"だ。首都バンコクのお隣り、ノンタブリー県ムアントンタニーに位置する、日本でたとえるならば、埼玉県を地元とする浦和レッズのような存在だろう。
 平日開催にも拘らず満員のファンで膨れ上がったホームゲームは、今夏、北海道コンサドーレ札幌への加入が確定しているタイ代表、チャナティップ・ソングラシンらの活躍もあり、ムアントンが3-0で勝利。決勝トーナメント進出の椅子を確保した。
 
 スタジアムに興奮冷めやらぬ空気が充満する試合後、スタメン出場した青山に話を訊いた。
 
――◆――◆――
 
――自身初めてのACLでの試合、戦ってみていかがでしょうか?
 
「ホームで必ず勝って、アウェーでは最低でも引き分ける、というチームコンセプト通りにはできていると思いますが、グループステージ5試合で熱い試合ができたのは、ホームで鹿島と戦った試合(2-1で勝利)だけです。とはいえ、次のステージへ上がれた結果については良かったとは思っています」

次ページACLで戦ったFWたちは物足りない?

みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事