【大宮】目前に迫った“さいたまダービー”に懸ける想い(松井謙弥、黒川淳史編)

2017年04月29日 古田土恵介(サッカーダイジェスト)

「このシチュエーションに燃えない選手はいない」(松井)

26日のルヴァンカップ・札幌戦で今季初出場を果たした松井。周囲の「ダービーに懸ける気持ち」はヒシヒシと伝わっている。(C) J.LEAGUE PHOTOS

 大宮はJ1・8節まで勝利なしで、獲得した勝点は7節・清水戦(1-1)の「1」のみ。リーグ最下位に沈む、まさに苦境だ。そんななかで30日に迫った"さいたまダービー"。首位・浦和をホームに迎える一戦に、選手たちはどんな想いで向き合っているのか
 
 江坂任、大前元紀、黒川淳史、塩田仁史、清水慎太郎、松井謙弥をクラブハウスで突撃取材。まずは、26日のルヴァンカップ・札幌戦(1-1)で今季公式戦初出場を果たした松井、プロ2年目で徐々に出場機会を得始めた黒川の言葉をお届けする。
 
――◆――◆――
 
松井謙弥選手
 
――リーグ戦は1分7敗。ルヴァンカップを合わせても勝利がありません。
 
 今季公式戦で勝てていないので、チーム状態が良いとは言えません。ただ、そのなかでもルヴァンカップ・札幌戦はゴールを奪えた。前進しつつあるのかなとも感じています。上手くいかないなかで、「チームのために戦える選手がどれだけいるか」「苦境でどこまで踏ん張れるか」が重要です。
 
――自身の役割をどう考えていますか?
 
 とにかく声掛けをしていくこと。練習から常に試合をイメージしている選手はそれほど多いとは思っていなくて、球際での厳しさなどを求めていきたい。このチームは、もっともっとやれるはずです。
 
――30日の"さいたまダービー"は、最下位と首位という立場で戦います。
 
 ダービーでは、その時の順位はあんまり関係ないと思っています。数字的には離れていますが、そこまで左右されません。それにプロとしてやっている以上は、このシチュエーションに燃えない選手はいないでしょう。
 
――松井選手は"静岡ダービー"や"大阪ダービー"など、ライバル対決を多く経験しています。
 
 今まで経験したどのライバル対決でも、「絶対に負けられない」と思って戦ってきました。サポーターの方々の「ダービーに懸ける気持ち」はヒシヒシと感じます。
 
――やはり特別感がある?
 
 そうですね。地元ではありませんが(※編集部・注/松井選手は静岡県出身)、特別な試合だと考えています。今は大宮に所属して、大宮のために戦っている。やはり同じ県、同じ市にあるクラブには負けたくありません。

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