北朝鮮の金正恩氏はセリエA好き? 伊上院議員が「何でも知っている」と明かす

2017年04月28日 サッカーダイジェストWeb編集部

「ユーベが来たら平壌の巨大スタジアムは満杯になる」

1980年代から90年代にかけて活躍した元NBAスターのデニス・ロッドマンとも親交が深いという金正恩氏。その興味は今、イタリア・サッカーに向けられている。 (C) REUTERS/AFLO

 世界的に渦中の立場にある国家のトップは、イタリア・サッカーに目がないようだ。
 
 北朝鮮の金正恩・朝鮮労働党委員長は、サッカー好きとして知られている。一部報道では、同委員長がサッカーを国家戦略の一つとしていることも伝えられており、「リオネル・メッシ以上の才能の発掘をするため」と2013年には平壌にインターナショナルスクールを開設したという。
 
 無類のサッカー好きであることは、関係者も認めている。北朝鮮と太いパイプを持つイタリアの上院議員のアントニオ・ラッツィ氏は、金正恩氏が「セリエAに興味を抱いている」とコメントした。英紙『デイリー・メール』が伝えている。
 
 同紙はラッツィ氏がイタリア紙『ガゼッタ・デッロ・スポルト』に対して「彼がイタリア・サッカーを追っているかだって? もちろんだ。彼はセリエAとNBAについてなら何でも知っている」と明かしたことを報道した。
 
 北朝鮮の国家情勢が不安定なことから実現する可能性は極めて低いが、ラッツィ氏はさらに「ユベントスが平壌の巨大なスタジアムで試合をしたら満杯になることは間違いない」とも語っている。
 
 サッカーにおけるイタリアと北朝鮮と言えば、1966年ワールドカップのイングランド大会での番狂わせが有名だ。北朝鮮がイタリアを撃破して決勝トーナメント進出を果たし、サッカー史に残るジャイアントキリングを演じたのだ。
 
 また、今年3月にはカリアリに4大リーグ史上初となる北朝鮮人プレーヤー、ハン・グァンソンが加入。トップチームデビューから2試合目となる4月9日のトリノ戦(セリエA31節)でゴールを決めて話題となった。
 
 そのハンに対して、「ヨーロッパクオリティーを持つタレント」と位置付けたラッツィ氏は、「日曜日にハンに会う予定だ。何を伝えるか? 彼には賛辞しかないよ」と、18歳のパフォーマンスを称えている。
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