【浦和】年齢差、17歳。関根貴大がサッカー人生を変えた大先輩とついに対面

2017年04月23日 塚越 始(サッカーダイジェスト)

FC鶴ヶ島の大先輩、河合竜二の前で今季リーグ初ゴール。「こんな日が来るとは思ってもみませんでした」。

関根貴大(左)が河合竜二(右)と対面。特別な1日になった。写真:サッカーダイジェスト写真部

[J1・8節]浦和レッズ 3-2 コンサドーレ札幌/4月22日/埼玉スタジアム

 4月19日に22歳の誕生日を迎えた浦和の関根貴大が、同点で迎えた40分に今季リーグ初得点となる鋭いシュートを突き刺し、チームを4連勝に導いた。試合後には少年時代にプレーしたFC鶴ヶ島の大先輩にあたる札幌のDF河合竜二にあいさつ。2ショット写真の撮影にも"成功"し、まさに記念すべき1日になった。
 
 1-1で迎えた40分、関根の右足が閃光を放った。「それまで何度もチャンスを逃していた。決めないとヤバイなと自覚していた。思い切り振り抜いたら、いいところにボールが飛んでくれた」とGKのニアサイドの枠の「上」を抜くという豪快な一撃をねじ込んだ。
 
 また、関根がサッカーを始めたのは地元のFC鶴ヶ島。そのチームを全国少年サッカー大会でベスト8に導いた"大先輩"のDF河合とも対面した。年齢差は17歳もある。ただ河合の世代の偉業がなければFC鶴ヶ島の歴史はなく、今の自分自身もいなかったはずだと思ってきた。そんな個人的に憧れてきた選手の前でプレーし、しかもゴールを決めてみせた。
 
「一緒のピッチには立てなかったけれど、河合さんの前でゴールも決められて、こういう日が来るとは思ってもみませんでした」
 
 そう語る関根に河合からも「良かったよ!」と声をかけられ、マネージャーから勧められてふたりで写真も撮影した。持ち味のドリブルから数々のチャンスを作って自信を深め、そして待望の今季初ゴールも重なり、関根にとって心に刻まれる特別な一戦となった。
 
取材・文:塚越 始(サッカーダイジェスト編集部)
 
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事