セリエAはナポリ主将、プレミアは33歳ベテラン、リーガは乾同僚…連続出場を誇る「鉄人」たち

2017年04月19日 サッカーダイジェストWeb編集部

トップリーグで最も出場しているのは元マンUのMF。

欧州カップ戦も含め、ハードな日程を戦うハムシク。ナポリという強豪クラブでのプレッシャーも考えれば、その強靭さが分かる。 (C) Getty Images

 ナポリのマウリツィオ・サッリ監督は、主力を重用し、メンバーをあまりいじらないことで知られる。その戦略を可能にしているひとりが、スロバキア代表MFのマレク・ハムシクだ。ナポリの主将はこの2シーズン、セリエAの全試合に出場しているのである。
 
 イタリア・メディア『スカイ・スポーツ』が、現地時間4月18日に報じたところによると、ハムシクはセリエAで唯一、昨シーズンの38試合と今シーズンの32試合、計70試合全てに出場。通算5848分もプレーし続けている。
 
 もちろん、ただピッチに立っているだけではない。今シーズンのハムシクは11ゴールと4年ぶりに二桁得点も記録。公式戦で通算112ゴールの記録を持つレジェンドのディエゴ・マラドーナが持つクラブレコードにあと3ゴールと迫ってもいるのだ。
 
 また、ナポリの「鉄人」はハムシクだけではない。スペイン代表FWのホセ・マリア・カジェホンも昨シーズンの全試合に出場。今シーズンは1試合を欠場し、皆勤賞こそ逃したが、2シーズン通算で69試合出場、5449分を戦っている。
 
 同じセリエAではサッスオーロのGKアンドレア・コンシーリも、69試合出場(昨シーズン1試合欠場)で6149分という記録を持つが、ハムシクやカジェホンはフィールドプレーヤーだ。しかも、欧州カップ戦への出場によりハードな日程をこなしているだけに、そのタフネスぶりが際立っていることが分かる。
 
 過密日程といえば、プレミアーグのハードさは言うまでもなく有名だ。中2日での試合も少なくない国内の戦いで連続して出続けるのは容易なことではない。だが、トップリーグの過去2シーズンで最も多くの時間をプレーしているのは、そのプレミアーグの選手だった。しかも、2月に33歳になったベテランである。
 
 その選手とは、WBAに所属するスコットランド代表MFのダレン・フレッチャー。昨シーズンと今シーズンで計71試合に出場し、通算プレータイムは6230分と、そのタフさを証明しているのだ。
 
 そのプレミアーグでは、ワトフォードの守護神であるエウレリョ・ゴメスも70試合に出場して過去2シーズンが皆勤賞で、プレー時間も6196分を記録。ハルに所属するCBのマイケル・ドーソンは、今シーズンの1試合を欠場し、通算70試合出場だが、プレー時間は6213分とフレッチャーに次ぐ数字を記録している。
 
 リーガ・エスパニョーラで2年連続の全試合出場を果たしているのは、エイバルに所属する乾貴士の同僚で、セルジ・エンリチュだ。ただ、FWだけに途中交代も多く、プレー時間は4785分と他選手より少なめになっている。
 
 全試合に出場するには、怪我が少なく、疲労にも負けない強靭な肉体が必要なのはもちろん、退場や累積警告によるサスペンションも避けなければならない。不用意なカードをもらわないように、自分を律する力も持ち合わせているということだ。
 
 長かったシーズンもあと1か月あまり。ここまで列挙した「鉄人」たちが、このまま記録を伸ばせるかにも注目だ。
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