肋骨骨折のペペ、マドリー残留に向けて「最後の1秒まで待つ」

2017年04月10日 サッカーダイジェストWeb編集部

ともにイベントに出席したペレス会長はペペを称賛したものの…

痛みに耐えて(?)出席した試合翌日のイベントで、ペレス会長に契約更新を“催促”したペペだが、クラブへの強い思いは結実するだろうか。 (C) Getty Images

 4月8日(現地時間)に行なわれたリーガ・エスパニョーラ第31節の「マドリード・ダービー」(1-1)で、CBのペペは52分に先制のヘディングシュートを決めたが、その後、トニ・クロースと激突して66分に交代を余儀なくされた。

 診断の結果、肋骨を骨折していることが判明し、12、18日のチャンピオンズ・リーグ準々決勝バイエルン戦、23日のバルセロナとの「クラシコ」など、近々のビッグマッチの欠場はもちろん、今シーズン絶望の可能性も出てきた。

 とんだ不運に見舞われたペペ。あるいは今回のマドリード・ダービーが、彼のマドリーにおけるラストゲームとなるかもしれない。というのも、彼は今シーズン限りでクラブとの契約が切れるが、いまだ更新には至っていないからだ。

 欧州の他のビッグクラブ、あるいは先日は中国行きが浮上するなど、退団を前提にした去就の噂が幾つも流れているペペだが、本人は今後も、マドリーの一員としてプレーすることを望んでいるようだ。(『AS』より)

「6月30日まで、私はマドリーの選手だ。そして、前にも言った通り、私は最後の1秒まで、クラブから(契約延長について)声がかかるのを待っている。ここに残れるように努力するつもりだ」

 このようにマドリーへの思いを語ったペペだが、改めて「私の将来がどこにあるのかは、神のみが知る」と語っている。果たして、彼の去就の鍵を握るのは、神なのか、あるいはフロンレティーノ・ペレス会長なのか――。

 ペペらとともに、試合翌日に行なわれたサポータークラブのイベントに出席したペレス会長は、2007年にポルトから加入し、多くのタイトル獲得に貢献したポルトガル人CBに賛辞を送った。

「彼はピッチの中でも外でも模範的な存在であり、この10年で実に多くのタイトル獲得に貢献した。称賛と尊敬という言葉しか思い浮かばない。その人間性がファンを幸せにし、彼らをひとつにしている」

 契約については、この場では何も口にしなかったペレス会長。ペペはどのような思いで、会長の言葉を聞いたのだろうか……。
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