「俺は老いて生まれ、若返って死ぬ」イブラが“ズラタン節”で自画自賛

2017年04月10日 サッカーダイジェストWeb編集部

「ベンジャミン・バトンのような感じ」と自画自賛。

今シーズンのリーグ戦17ゴール目を決めたイブラヒモビッチ。そのパフォーマンスは多くの若手選手の手本となるものばかりだ。 (C) Getty Images

 4月9日、マンチェスター・Uがプレミアリーグ32節でサンダーランドを3-0で撃破した。
 
 前節にエバートンと痛み分けに終わっていたマンチェスター・Uは、最下位のサンダーランドを相手に攻撃陣が爆発。30分にズラタン・イブラヒモビッチが先制点を決めると、46分にヘンリク・ムヒタリアン、89分にマーカス・ラッシュフォードがネットを揺らして相手を突き放した。
 
 指揮官のジョゼ・モウリーニョが「良い内容で勝点3を奪えた」と称賛した試合で、先制点をもたらしたイブラヒモビッチ。30歳以降で決めた得点数が250に達した35歳のストライカーは、「ハードトレーニングをこなしているから」と、英国メディア『スカイスポーツ』のインタビューで活躍の秘訣を明かしている。
 
 入団1年目のマンチェスター・Uで絶対的なエースに君臨し、ここまで公式戦通算で28ゴールを叩き出しているイブラヒモビッチ。そのパフォーマンスに衰えはなく、むしろより洗練されていっている印象さえ受ける。当人は、「俺は自分の力を信じているし、いま何ができるかわかっている。何の心配もない」と自信を口にし、次のような独特の表現で自らを言い表した。
 
「もちろん15年前のようには動けない。だけど、歳をとれば経験値が増え、より賢くなる。必要ない体力を使わなくなるんだ。まるでベンジャミン・バトンのような感じだな。俺は老いて生まれて、若返って死ぬ」
 
 ブラッド・ピットが主演した2008年のハリウッド映画の主人公に自らを例えたイブラヒモビッチは、「とにかく集中しないといけないし、必ずトップ4に浮上できると信じ続けないといけない。俺たちは信じているし、やれることを全てやる」と来シーズンのチャンピオンズ・リーグ(CL)出場に向けてやる気を漲らせた。
 
 現在プレミアリーグで5位につけるマンチェスター・Uは、4位のマンチェスター・Cと勝点4差。まだ直接対決(4月27日)も残しているため、自力でのCL出場も十分に可能だ。
 
 さらに、4月13日に準々決勝のアンデルレヒト戦に挑むヨーロッパリーグ(EL)も残っている。同大会優勝チームには来シーズンのCL出場権が与えられるため、こちらも重要なコンペティションとなる。
 
 CL出場権獲得となれば、2017年6月で現行契約が満了となるイブラヒモビッチも、契約に含まれる2年の延長オプションを行使する可能性が高まる。マンチェスター・Uとしては、エースに残留を決断させる意味でも、是が非でもトップ4入り、もしくはEL制覇を成し遂げたいところだろう。
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事