Jリーグが育成監査の現状を報告。個の育成、タレント発掘は欧州トップクラブにまだまだ及ばない…

2017年04月10日 サッカーダイジェストWeb編集部

施設面は一定水準の評価を得たものの…。

「タレント発掘は欧州トップクラブにまだまだ及ばない」とJリーグが育成監査の現状を報告。今後は育成部門の強化・発展により、久保のようなタレントが多く輩出されることが望まれる。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

 Jリーグは4月10日、育成事業の取り組み、進捗状況をメディア向けに報告した。

 Jリーグでは、各クラブが保有する育成部門の強化・発展へつなげるべく、2015年11月にベルギーのダブルパス社が開発した第三者による評価システム「FootPASS(フットパス)」を導入。今回は、この取り組みで顕在化してきたJリーグ全体の育成傾向、課題などが公表された。

 登壇したJリーグアカデミーダイレクターの松永英機氏によると、フットパスによるオーディット(監査)の結果、サッカー面では個の育成、タレントの発掘でのポイントは全体的に低めの評価に。「ヨーロッパのトップクラブにおけるアカデミーに比べると、まだまだ足りない」という。

 また、施設面は一定水準の評価を得たものの、「ほとんどのクラブがフルコートのピッチを使用できず、半面もしくは4分の1。あるいは、公共施設を日替わりで転々としているクラブもある」(松永氏)との結果も報告されている。

 松永氏は「中長期のプランを立てながら、アカデミーを強化していくことが必要。課題解決に向けて、Jリーグとしても改善支援をできる限りやっていく」と、育成部門のさらなる発展を期待した。
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