岡崎らレスター攻撃陣はアトレティコの「驚異的な守備」を破れるか?

2017年04月11日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

アウェーゴールを奪えれば大きなアドバンテージに。

CL準々決勝で強豪アトレティコに挑む岡崎。欧州随一の守備陣を相手にどんなプレーを見せてくれるのか。(C)Getty Images

  初出場のチャンピオンズ・リーグ(CL)でベスト8進出と快進撃を続けるレスター。現地時間4月12日に開催される準々決勝第1レグでは、敵地ビセンテ・カルデロンに乗り込みアトレティコ・マドリーと対戦する。
 
 英国最大のブックメーカー『ウィリアム・ヒル』社の勝ち抜けオッズは、レスターが4.50倍で、アトレティコが1.17倍。4年連続で8強に進出(うち2回は準優勝)している後者が、下馬評では圧倒的に有利だ。
 
 とはいえ、レスターにも勝機は十分にある。クレイグ・シェイクスピア監督が就任後は、公式戦7試合で6勝。「奇跡のプレミアリーグ制覇」を成し遂げた昨シーズンの勢いを取り戻している。
 
 鍵となるのは、第1レグでアウェーゴールを奪えるかどうかだろう。同じスペインの強豪セビージャを破った決勝トーナメント1回戦でも、内容では完敗だった第1レグで主砲ジェイミー・ヴァーディーが挙げたアウェーゴールが、最終的に大きなアドバンテージとなった。
 
 もっとも、このミッションはハードルが低くない。欧州屈指の堅守を誇るアトレティコは、13-14シーズンのラウンド・オブ16第2レグでミランに失点を喫して以降(4-1で勝利)、CLの決勝トーナメントのホームゲームでは下記の通り8試合連続で完封しているのだ。
 
13-14シーズン
準々決勝/1-0バルセロナ
準決勝/0-0チェルシー
 
14-15シーズン
ラウンド・オブ16/0-0レバークーゼン
準々決勝/0-0レアル・マドリー
 
15-16シーズン
ラウンド・オブ16/0-0PSV
準々決勝/2-0バルセロナ
準決勝/1-0バイエルン
 
16-17シーズン
ラウンド・オブ16/0-0レバークーゼン
 
 世界最高レベルのコンペティションと呼ばれるCLの決勝トーナメントで8試合連続無失点は、驚異的な記録と言える。ホームでのアトレティコは、まさに「最強のディフェンス」なのだ。

 レスターの前に立ちはだかるアトレティコの大きな壁――。直近の8試合で6得点と好調のヴァーディーと、政権交代後はレギュラーの座を奪還した岡崎慎司の2トップを軸にこの堅牢を打ち破れるか。要注目だ。
 
文:ワールドサッカーダイジェスト編集部
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