【なでしこジャパン】次代の司令塔・長谷川唯。鮮烈アシストに見えた成長とは

2017年04月11日 多田哲平(サッカーダイジェスト)

「その前にできなかったものがあったからこそ、あの点につながった」。

コスタリカ戦では先発出場。今年の代表戦すべてで起用されている。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

[キリンチャレンジカップ]日本女子代表 3-0 コスタリカ女子代表/4月9日/熊本県民総合運動公園陸上競技場
 
 82分、左サイドで味方FWからボールを受けた長谷川唯は、ドリブルで少し前進した後、ゴール前にスルーパスを供給。絶妙なコースを突いたパスで、籾木結花のゴールをアシストした。
 
「ボールが入った時に中を見たら(籾木と)目があった。ディフェンスラインとGKの間にというのはその一瞬で判断できました」
 
 そうアシストを振り返った長谷川は、籾木とは日テレ・ベレーザのチームメイトで、普段からともにプレーするが、「ベレーザでも(クロスからのシュートを)練習しているけど、あんなにうまくいくことはあまりない」と苦笑する。それほど綺麗な軌道だった。
 
 非凡なパスセンスを武器に、アルガルベカップ(3月開催)からなでしこジャパンに招集され、メキメキと頭角を現わしている長谷川だが、前半は、パスが味方に合わない場面も目についた。しかし、前半のこのミスが鮮烈なアシストにつながったという。
 
「(あのアシストは)自分が思っているよりも一個前に出してみた。その前にできなかったものがあったからこそ、あの点につながった。今までだったら試合のうちには修正できなくて、試合後に反省をして次の試合に生かすことが多かった。今回、試合中に修正できたのは成長かなと思います」
 
 国際経験を積み、〝修正力″を高める新鋭MFが代表定着へ、着々と歩みを進めている。
 
取材・文:多田哲平(サッカーダイジェストWEB編集部)

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