CLに向けて岡崎ら主力温存のレスター、エバートンとの打ち合いに敗れて連勝ストップ

2017年04月10日 サッカーダイジェストWeb編集部

主力を温存させたレスターだったが…。

リーグ得点ランキングトップを快走するルカク。この日も2点を決めて、23ゴールに伸ばした。 (C) Getty Images

 現地時間4月9日、エバートンのグディソン・パークでプレミアリーグ32節のエバートン対レスター戦が開催された。
 
 リーグ5連勝と絶好調のレスターは、3日後のチャンピオンズ・リーグ(CL)準々決勝第1レグに向けて、前節のサンダーランド戦からフクス、マハレズら主力5人を交代。最前線にはヴァーディーとスリマニが入り、岡崎は8節のチェルシー戦以来となるメンバー外となった。
 
 主力を温存したアウェーチームとヨーロッパリーグ出場を狙いほぼベストメンバーで試合に臨んだエバートン。対照的な形で迎えた試合は、開始31秒でホームチームが均衡を破る。
 
 ハーフウェーライン付近からミララスが猛然と仕掛け、敵ゴール前へ突進。このベルギー代表の突破はペナルティーエリア目前で阻まれるも、ゴール前に流れたボールをデイビスが拾って冷静に沈めた。
 
 開始早々の先制点でホームチームが一気に流れを掴むかと思われたが、レスターがすぐさま振り出しに戻す。
 
 4分、自陣から仕掛けたグレイが、敵ゴール前まで持ち運ぶとスリマニへラストパス。これを受けたアルジェリア代表FWが相手GKとの1対1を難なく制して同点に追いつく。
 
 この一撃で勢いを取り戻したレスターは、6分後に再びネット揺らす。敵ゴール前でヴァーディーがFKを獲得すると、これをオルブライトンが鮮やかに沈めたのだ。
 
 互いに点を取り合う展開となった試合は、15分以降はエバートンが主導権を握る。
 
 エバートンがサイドからチャンスメイクを続け、ついにはリーグトップスコアラーの同点弾が生まれる。23分、右サイドで仕掛けたバークリーが絶妙なアーリークロスをペナルティーエリア内に供給。これをルカクが頭で合わせてネットを揺らした。
 
 その後も主導権を握ったエバートンはレスターを守勢に回させることに成功。すると40分に左のCKからジャギエルカが打点の高いヘディングシュート決めて勝ち越しに成功した。
 
 大味な展開で折り返した試合は、後半もエバートンがキックオフ直後からポゼッションを上げて攻勢を強める展開に。
 
 そしてホームチームは57分に再びCKからチャンスを作ると、ミララスからの好ボールを今度はルカクが右足で沈めて4点目を叩き込んだ。
 
 何とか差を詰めたいレスターは、61分にムサとマハレズをヴァーディーとグレイに代えて投入。しかし、集中力を高めるエバートンの守備陣を崩す術を見出せない時間が続いた。
 
 75分以降、逃げ切りを図るエバートンが守勢に回ると、必然的にポゼッション率の上がったレスターが攻勢に出る。途中出場のウジョアが79分と87分に相手ゴールへと迫ったがいずれもゴールには至らなかった。
 
 結局、試合は巧者ぶりを発揮したエバートンが逃げ切りに成功。4-2で打ち合いを制した。
 
 リーグ戦では2月27日のリバプール戦以来の黒星となったレスター。主力を温存させていたとはいえ、今シーズン3度目となる4失点を喫しての敗戦だけに3日後のA・マドリー戦(CL)に向けて後味の悪い試合となった。
 
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