【高円宮杯】浦和ユースが青森山田に大逆転勝ち!東福岡と広島ユースはドロー発進

2017年04月09日 高校サッカーダイジェスト編集部

中村駿太の公式戦初ゴールも実らず…。

浦和ユースはU-18日本代表CBの橋岡(4番)が守備の要として奮起。終盤の青森山田の猛攻を食い止めた。写真:田中研治

 4月9日、高円宮杯U-18サッカーリーグ/プレミアリーグの第1節(2日目)が東西で開催され、前回覇者の青森山田、サンフレッチェ広島ユース、市立船橋など注目チームがオープニングマッチに臨んだ。
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 プレミアリーグEASTの注目の大一番、昇格組の浦和レッズユースと青森山田の一戦は、両者ががっぷり四つに組む白熱の攻防が繰り広げられた。試合が動いたのは40分、中盤を支配していた東北の雄が先制点を挙げる。左SB佐藤拓海のクロスをニアでFW中村駿太がすらし、中央で待ち受けたMF郷家友太が落ち着いて流し込んだ。さらに青森山田は59分にもCKから郷家がヘッドで流し、ファーサイドの中村が押し込んで2点目。優位に試合を進めた。
 
 突破口を見いだせなかった浦和だが、ハーフタイムにMF井澤春輝を、57分にFW樋口颯太を投入して攻撃的にシフト。すると64分、PKのチャンスを得て主将のCB橋岡大樹が決めて1点を返す。ここからが圧巻だった。勢いに乗った浦和は鋭いカウンターを連発し、疲れの見える青森山田DF陣を翻弄していく。70分にFWシマブク・カズヨシのCKをMF大西翔也が頭で合わせて同点に追い付くと、83分、MF長島幹樹のドリブル突破で敵陣を揺さぶり、最後は井澤が鮮やかな切り返しで相手DFを手玉に取り、左足でゴールに流し込んだ。見事な大逆転劇に、歓喜の咆哮を轟かせた。
 
 浦和の大槻毅監督は「非常にパワーが必要な試合だった。やはりプレミアリーグは熱量が違う。選手たちの強い想いが結果につながった」と語った。
 
 柏レイソルU-18と京都サンガU-18の一戦は、新エースFW森海渡の2得点により柏が2-1で勝利した。
 
 昨季と同様に分厚いポゼッションをベースに中盤を支配した柏だったが、ボランチ福岡慎平やDF俣野亜以己を軸とする京都の堅陣を崩すには至らない。じりじりした展開のなか、56分に均衡を破ったのが森だ。MF山田雄士のロブパスに鋭く呼応して抜け出し、滑りながらダイレクトで合わせた。さらに同点とされて迎えた81分、今度はCKを打点の高いヘッドで叩きつけて勝ち越し。選手本人は「仲間がいいパスをくれたんで決めるだけでした」と謙遜したが、価値ある2ゴールを挙げて存在を誇示した。
 
 市立船橋と鹿島アントラーズユースの強豪対決は、開始7分にファーストゴールが生まれた。
 
 鹿島の左CK。MF出津真哉がファーサイドに送ったボールをDF中村勇太がヘッドで折り返し、フリーのFW金澤蓮が難なくゲット。熊谷浩二監督率いる精鋭軍団が、幸先良いスタートを切った。
 
 日本高校選抜の活動のため、新主将で左SBの杉山弾斗を欠く市立船橋も負けじと反攻。MF郡司篤也、FW福元友哉を押し立て、高いインテンシティーで鹿島を揺さぶる。だが最後の詰めが甘く、フィニッシュには結びつかない。
 
 すると54分、鹿島はふたたびリスタートの流れから追加点を奪う。左サイドから放った出津のFKがこぼれ、混戦からボールを拾ったMF渡邉伶那斗がゴールに蹴り込んだ。終盤は市立船橋の猛攻に苦しみ、83分に郡司のパワフルミドルで1点を奪われたものの、しっかりリードを守り切った。
 
【プレミアリーグEAST/第1節】
4/8 10:30 大宮ユース 1-1 横浜ユース
4/8 13:00 FC東京U-18 2-3 清水ユース
4/9 10:30 浦和ユース 3-2 青森山田
4/9 13:00 柏U-18 2-1 京都U-18
4/9 15:30 市立船橋 1-2 鹿島ユース
※会場はすべて味の素スタジアム西競技場

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