【ブンデス日本人の現地評】「最高の選手」「突出した存在」etc. 止まらない香川、称賛を独り占め!

2017年04月07日 山口裕平

「オーバメヤンへのヒールパスだけで入場料分の価値はあった」

全てのプレーが効果的であり、自信や余裕が感じられる香川。監督、チームメイトからの信頼の厚さも伝わってくる。2014年のドルトムント復帰以来、最も良い時を迎えていると言って良いだろう。 (C) Getty Images

  香川が止まらない。
 
 前節シャルケとのダービーで1アシストの活躍を見せたドルトムントの背番号23番は、ミッドウイークに行なわれたハンブルク戦(3-0で勝利)でも、今シーズンのリーグ戦初ゴールを含む1ゴール1アシストと大暴れした。
 
 先制点に繋がるFK獲得と終盤の追加点、そしてアディショナルタイムのダメ押しアシストと全3得点に絡んだ彼には、ドイツメディアから賛辞の声が集まった。『ビルト』からはチーム最高タイとなる2点を与えられ、今シーズン初めてベストイレブン入りしている。
 
『キッカー』はチーム単独最高の1.5点を付け、同じく今シーズン初のベストイレブンに香川を選出。さらに「ほぼ全ての攻撃に香川は関与した。試合を決定付ける2点目で、素晴らしいパフォーマンスに華を添えた」と記し、前節に続いてマン・オブ・ザ・マッチに選出した。
 
 地元紙からの評価も高まるばかり。チーム単独最高点となる1.5点を付けた『WAZ』は、「香川はハンブルク戦でも、ドルトムント最高の選手」という見出しで各選手の採点・寸評を掲載し、以下のような寸評でもって彼を称えている。
 
「攻撃的なMFとして突出した試合だった。動き回り、常にボールに絡んだ。そして素晴らしいヒールパスでオーバメヤンのチャンスを演出したが、決め切れなかった」
 
「デンベレも、オーバメヤンも、香川がフリーにした。自ら決めなければいけなかったシーンでは時間が掛かり、ブロックされた。そしてオーバメヤンのアシストでゴールを決めると、シュプレヒコールで祝福された。さらにロスタイムには、2点目をアシストした」
 
 同じくチーム単独最高点の1.5点を与えた『ルールナハリヒテン』も、個別採点・寸評に「トップフォームの香川」という見出しを付けて、彼を絶賛する文章を掲載した。
 
「シャルケでのダービーで最も良かった選手は、ハンブルク戦でもチームを救い、クラブがこの日本人魔術師との契約更新を考えるべきであることを改めて示した。彼のオーバメヤンへのヒールパスだけで、入場料分の価値はあった。その後、彼は2点目のゴールで試合を決めた」

次ページ久々のゴールを決めた武藤は全国紙からチーム最高点の高評価。

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