用具係が「ユニホームを忘れる」大失態でクラブから…

2017年04月06日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

プロクラブとは思えない杜撰な管理体制

1893年創設と歴史のあるギリンガム。現在はイングランド代表歴もあるポール・コンチェスキーがプレーしている。 (C)Getty Images

 エイプリルフールに、FL1(イングランドの3部リーグ)でプロクラブとは思えない嘘のような出来事が起きた。イギリス紙『サン』が報じている。
 
 4月1日、ギリンガムは、FL1リーグ41節でMKドンズと対戦するために敵地「スタジアム:mk」に乗り込んだ。しかし、ここで大問題が発覚。用具係のボブ・レインが選手のユニホームが入ったケースをクラブハウスに忘れてきてしまったのだ。
 
 アウェー用シャツが間に合わないと判断したクラブは、MKドンズのクラブショップで、トレーニングシャツに背番号をプリントしてもらい簡易的なユニホームを作成。審判団にその着用を認可してもらった。ただ、206センチもあるGKのトーマス・ホーリーだけはサイズの合うシャツがなく、MKドンズに借りなくてはいけなかったという。
 
 だが、この急場しのぎも取り越し苦労に終わる。ユニホームがキックオフ15分前に届いたのだ。

 何とか事なきを得てキックオフを迎えたギリンガムだったが、やはり試合前のドタバタで集中力を欠いたのだろう。10分までに2点を先行されてしまう。結局、序盤に喫したこの2失点が重くのしかかり、2-3で敗れてしまった。
 
 試合後、用具係のレインはこの失敗が原因で解雇を宣告され、代わりとして74歳のマルコム・ステッドマンが今シーズン終了までその役割を任された。彼は数年間クラブのバックルームで働いていたが、昨シーズン限りで退職していた。
 
 ちなみにギリンガムは現在、24チーム中19位につけ、降格圏の21位のクラブとはわずか2ポイント差。残り試合が少ないなかでのこの敗戦は、残留争いにおいて大きな1敗になってしまうかもしれない。
 
文・ワールドサッカーダイジェスト編集部
 
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