【ブンデス日本人の現地評】ダービーで躍動の香川には専門誌のMVP選出など軒並み最高評価! 他の選手は揃って沈黙…

2017年04月04日 山口裕平

「ドルトムントのほとんどの攻撃が彼の足を経由」と香川を絶賛。

代表戦明けでも好調を維持している香川。今や、ブンデスリーガでも有数のチャンスメーカーとして人々から認められている。 (C) Getty Images

 ブンデスリーガ第26節では、"ダービー・スペシャリスト"が輝きを放った。

 
 シャルケとの「レヴィア・ダービー」に先発した香川は、53分にDFラインの背後に飛び出してGKと1対1の状況を作り出すと、右でフリーになっていたオーバメヤンに確実にパスして先制点をアシスト。その後も2つの決定機を演出し、ドイツメディアから高い評価を受けた。

 結果的に1-1のドローに終わったことで、『ビルト』の採点は3点に止まったものの、『キッカー』はチーム単独最高点となる2点を与え、この試合の最優秀選手に選出。「広い視野でゴールをアシストしただけでなく、チームの成功した攻撃にほとんど関与した」と評した。
 
 地元二紙も絶賛。『WAZ』は「香川がシャルケでのダービーで輝く」という見出しで各選手の採点・寸評を掲載し、1.5点でチーム単独最高点を付けるとともに、以下のように記している。
 
「ドルトムント攻撃陣の起点であり、基点となった。横パスでオーバメヤンのゴールをアシストすると、縦パスでもエースのビッグチャンスを演出した。ドルトムントのほとんどの攻撃は彼の足を経由したが、全てのパスが通ったわけではなかった」
 
 また、『ルールナハリヒテン』も個別採点・寸評の記事に「香川はまたもダービー・スペシャリスト」という見出しを付け、次の寸評とともに単独最高点2を与えた。
 
「ドルトムントの、機動力のあるこの演出家は、このところピッチ上に自分のポジションがないことに苦しんでいた。しかし、この日本人はダービーのスペシャリストであり、シャルケはドルトムント・ファンのお気に入りの場所になっていたため、トゥヘル監督は香川をピッチに送り込んだ」
 
「結果は吉と出、彼はオーバメヤンの先制点をアシストし、すぐ後にもスルーパスを通したように、ドルトムント最高のひとりだった」
 
 このように香川が代表ウィーク明けでも躍動し、その評価をさらに高めた一方で、他の日本人選手たちにとっては厳しい週末となった。
 
【写真で振り返る】香川真司 IN レヴィア・ダービー(20102017

次ページ後半途中から出場の酒井と原口は出場時間が短く採点はなし。

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