【川崎】小林のアシストから伏兵の2得点は好材料も… 野戦病院化に拍車か

2017年04月01日 サッカーダイジェストWeb編集部

代表帰りのエースが右サイドを豪快に突破し2アシスト!

日本代表では出番のなかった小林だが、依然として好調なパフォーマンスを継続。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

[J1・5節]仙台 0-2 川崎/4月1日/ユアスタ

 日本代表・小林悠の2アシストから、今季初先発の長谷川竜也、同初出場の森谷賢太郎のゴールで川崎フロンターレが勝利を収めた。

 ユアテックスタジアム仙台で行なわれたベガルタ仙台との一戦を迎えた川崎は、負傷者続出により、まさに野戦病院の状態に。試合前までに11人が負傷や発熱などのコンディション不良により戦線を離脱していた。

 そんななかでチャンスを掴んだのが、今季初スタメンの長谷川だった。27分、右サイドを力強い突破で切り裂いた代表帰りのエース、小林悠が中央へ折り返すと、「悠さんが持って行ったときにチャンスが転がってくると思っていた」という長谷川が右足で押し込み、川崎に先制点をもたらした。

 しかし後半、怪我人続出の川崎に試練が訪れる。53分に、ボランチの大島僚太が接触プレーで負傷交代。代わって、森谷賢太郎が投入される。さらに川崎は74分、エドゥアルド・ネットまでもが負傷し、板倉滉と交代。川崎はボランチふたりが負傷退場する事態となった。

 それでも、この苦境を打開したのは、再び小林と伏兵によるコンビネーションだった。82分、先制点と同様、小林が右サイドを突破し、中央へグラウンダーのクロスを入れると、これを今季リーグ戦初出場の森谷が合わせてゴールネットを揺らした。

 厳しいチーム状態ながら、勝利を収めた川崎の鬼木達監督は、「もう少し点を取れれば楽なゲームになった」と言いつつも、「(ゴールを奪った)ふたりが本当に良かった。森谷もいつも先発で出てもおかしくない動きをしていたので、自信を持って送り出せた」と、主力に代わって起用された選手たちの活躍を喜んだ。

 しかし、勝利を収めたとはいえ、負傷退場した大島、E・ネットの状態次第では、さらなる苦境に陥る可能性もある。序盤戦5試合で3勝1分け1敗と決して悪くないスタートを切った川崎だが、前途多難なシーズンとなっている。
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