【タイ戦のチームスタッツ】ポゼッションこそ有利も、パス成功率やシュート本数に苦戦の象徴が…

2017年03月29日 サッカーダイジェストWeb編集部

タイのクオリティー不足に助けられた部分も少なくない。

日本対タイのチームスタッツ。

[ワールドカップアジア最終予選7節]日本 4-0 タイ/3月28日/埼玉スタジアム
 
 日本代表はホームでタイ代表に4-0で完勝。アジア最終予選グループBで首位に浮上し、ロシア・ワールドカップへまた一歩近付いた。この一戦を数字を元に改めて振り返りたい(数値はすべてAFC公式より)。
 
 日本は試合の行方を大きく左右するポゼッション率(58%と42%)とパス本数(511本と361本)でタイを上回った。
 
 しかし、パス成功率(77.5%と76.2%)、敵陣パス成功率(68.3%と68%)はほぼ互角で、さらにシュート本数(13本と14本)では下回っている。4-0で大差が付いたのが不思議なほどのスタッツだ。
 
 日本は多くの時間でボールを保持しながらも、怪我人続出のダブルボランチが山口蛍と酒井高徳の急造コンビだったため、とりわけビルドアップの局面が機能不全に。楔のパスが通らないシーンが目立った。
 
 ロングパス本数(76本と46本)で相手を大きく上回ったのも、ショートパスでは繋ぐポイントを見出せず、DF陣が可能性の低いロングレンジのキックを前方に蹴らざるをえなくなる状況が多かったからだ。
 
 それでも日本が数字のうえでは大勝を収められたのは、1対1勝率(58%と42%)と空中戦勝率(59%と41%)で上回り、さらにタイのクオリティー不足(クロスは16本のうち6.3%しか成功していない)ゆえだ。GK川島永嗣が前半戦終了間際、PKを止めた86分という二度のビッグセーブも見せたのも、もちろんこのスコア差に繋がっている。
 
 ヴァイッド・ハリルホジッチ監督をはじめ、香川真司、本田圭佑、酒井高徳、原口元気など選手も多くの課題を口にした通り、タイ戦はスコア差ほど簡単な試合ではなかったことをデータも裏付けている。
 
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