本田獲得に「無償でなら間違いなく」とハルが名乗り! 鍵はプレミアの残留争い?

2017年03月29日 サッカーダイジェストWeb編集部

ハルの地元紙が本田を紹介。

3月の代表戦では2試合連続でベンチスタートだった本田。ミランで苦心する男は契約満了となるシーズン後にいかなる決断を下すのか? (C) SOCCER DIGEST

 3月28日に日本はタイに4-0と快勝し、その5日前に行なわれたUAE戦(〇2-0)を含めて3月の代表戦を無敗で終えた。

 そうした歓喜の中でこれまで日本の絶対軸として君臨してきた本田圭佑は、2試合連続ベンチスタート&途中出場で、その存在感は以前と比べて確実に希薄になっていた。
 
 試合後にはヴァイッド・ハリルホジッチ監督から「クラブでの状況を改善してほしい」という要望を受けた本田は、29日にミラノへ向けて飛び立った。

 しかし、2017年の出番がわずか1分間というミランでの立ち位置が改善する可能性は極めて低い。現在は最大のライバルであるスソ、そしてジャコモ・ボナベントゥーラが故障中だが、ウイングはジェラール・デウロフェウとルーカス・オカンポスがレギュラー格。負傷者続出のチャンスを活かしたいところだが、序列を覆す見通しはまったく立っていない。

 今年6月30日に現行契約は満了し、ミラン退団はもはや既定路線。夏の移籍は濃厚だ。かねてより本田にはMLSのクラブから複数のオファーが舞い込んでいたことが伝えられ、今年2月には「シアトル・サウンダーズ入りが目前である」と、イタリア・メディア『トゥットメルカート』が報じて、大きな話題となった。
 
 しかし、ここにきて別の新天地が浮上している。今冬の移籍市場閉鎖目前にもオファーを出したと伝えられたプレミアリーグのハルだ。
 
 ハルの地元紙『ハル・デイリーメール』は、「経験豊富なフリーで移籍させるチャンスだけに、間違いなく獲得に動くだろう」と報道。ハルが移籍金ゼロで獲得できる本田を狙っていると伝えた。
 
 一方でハルは現在リーグ18位と降格圏に沈んでいるため、本田獲得は「プレミア残留ができるかどうかにかかっている」とも同紙は報じている。
 
 今年1月にポルトガル人指揮官のマウロ・シルバが就任して以降、少しずつ回復傾向にあり、降格圏外の17位のスウォンジーとは勝点差3と、目標であるプレミア残留の可能性が出てきたハル。本田のイングランド挑戦は、決して絵空事ではないはずだ。
 
 引退後のセカンドキャリアを考えれば、スポーツビジネス先進国であるアメリカでプレーすることもメリットが多い選択肢。今夏の本田の決断に注目したい。

【日本代表PHOTO】タイ戦の美女サポーターたち

【日本代表PHOTO】香川、岡崎、久保、吉田の4ゴール&川島のPKストップでタイに完勝!
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事