C・ロナウド、代表通算得点で欧州歴代3位に並ぶも、凱旋試合は土壇場で逆転負け…

2017年03月29日 サッカーダイジェストWeb編集部

ドイツのゴールマシーンに並び、ハンガリーの偉人に次ぐ3位に。

C・ロナウドにとっては良くも悪くも記憶に残る一戦となった。90分にオウンゴールが決まった瞬間、ベンチで茫然とその光景を見つめる彼の姿があった。 (C) Getty Images

 3月28日(現地時間)、親善試合が欧州各国で行なわれ、ポルトガルは2-3でスウェーデンに敗れた。
 
 クリスチアーノ・ロナウドにとって、故郷マデイラ島のフンシャルで行なわれるという感慨深い一戦となったが、それに自ら彩りを添える先制ゴールを18分に決める。スルーパスで抜け出し、左足でゴール右隅に突き刺したのだ。
 
 先手を取ったポルトガルは、34分にゴール前の混戦からジェウソン・マルチンスのパスが相手選手に当たってオウンゴールとなり、前半のうちに2点をリードした。
 
 しかし試合は、序盤からアウェーのスウェーデンが攻勢であり、ポルトガルはたびたびゴール前まで迫られて危険な場面を迎えていた。
 
後半に入ると、57分にビクトル・クラーソンにDFラインの裏に抜けられて1点を返され、さらに76分にCKから再びクラーソンにニアサイドを破られ、同点とされてしまう。
 
 そして90分、左サイドを破られてクロスを入れられると、これがDFジョアン・カンセロの足に当たってゴールラインを割り、ポルトガルは土壇場のオウンゴールで敗北を喫してしまった。
 
 C・ロナウドは58分にリカルド・カレスマとの交代でピッチを退いており、ベンチで戦況を見つめていたが、凱旋試合は思わぬ結末を迎えることとなった。
 
 地元の人々に勝利をプレゼントできなかった彼だが、この試合でのゴールにより、またひとつの高みに達した。代表通算得点数を71とし、昨年引退したドイツのミロスラフ・クローゼに並び、欧州における国際Aマッチ歴代得点ランキングの3位につけたのである。
 
 ちなみに1位は、1950年代に記録されたハンガリーのフェレンツ・プスカシュによる84得点、2位はやはりハンガリーのサンドール・コチシュの75点である。なお世界全体では、イランのアリ・ダエイが1位で109点。C・ロナウドは現時点で9位につけている。
 
 逆転負けを喫した後、ポルトガルのフェルナンド・サントス監督は「守備の組織に問題を抱え、これが我々のプレーを難しくしてしまった。2点目を挙げたあたりまでは試合をコントロールしていたが、3点目を奪えなかったのが痛かった」と試合を振り返っている。
 
 課題を残した反面、この3月の代表ウィークでは、アンドレ・シウバ、マルチンスといった90年代中盤生まれの若い選手が活躍して存在感を示すなど、収穫も多く得たポルトガル。次の戦いは6月9日、敵地リガでラトビアと対戦する。
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