代表チームトレーナーが語る“足の裏”の重要性。高機能インソール『カスタムバランス』に注目!

2017年03月27日 サッカーダイジェストWeb編集部

元フランス代表・アンリの驚異的な踏み込みの力。それを実現するのは…。

ナズー代表の並木磨去光さん。アトランタ五輪日本代表トレーナーを経て、98年W杯日本代表トレーナーなど各世代の代表チームトレーナーを務める。写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト写真部)

「プロ選手のフィジカルって本当に凄い。練習中に同じピッチにいると、ターンや動き出したりする時の踏み込みで地面からの振動がかなり響いてくるんです」
 
 そう語るのは、「スポーツマッサージ・ナズー」の代表で、日本代表アスレティックトレーナーとしての実績も豊富な並木磨去光さんだ。トップアスリートから、これから上を目指そうとするジュニアに至るまで、あらゆるレベルの選手の身体を見てきた熟練トレーナーである。その並木さんが、スポーツ選手にとって重要な力のひとつとして強調するのが、踏み込みの力だ。
 
「もちろん個人差はありますけど、例えば中田(英寿)なんかが近くに来てターンをしたりすると、『ガッガッ』ってすごい振動でしたよ。それだけトッププロの踏み込みは強いんです」
 
 日本代表の試合にも数多く帯同してきた並木さんに、この「踏み込みの力」で強烈な印象を残した選手が元フランス代表のティエリ・アンリだ。2003年にフランスで行なわれたコンフェデレーションズカップ。フランスと対戦した日本は1-2と善戦したが……。
「あの試合で、アンリに小笠原満男がマークでくっ付いていたんですよ。アンリは初速がものすごく速いんですが、あるプレーでいきなりガッと止まった。すると満男も止まる力は強いんですけど、ズルズルって滑って置き去りにされてしまった。のちに満男に会った時も『アンリの"止まる力"はやっぱり違っていたね』という話になりましたね」
 
 そして、このターンやストップの際の"踏み込む力"あるいは"止まる力"を支えるのが、身体の中で唯一地面と接している「足の裏」ということになる。
 
 並木さんは「足の裏」の重要性をこう考える。
「サッカーの場合、外傷以外の怪我で多いのが第五中足骨の疲労骨折やシンスプリント(脛の内側に出る痛み)、アキレス腱の炎症などですね。こういった問題は、もちろん上体のバラツキなど他の要素もありますが、やはり足の裏と地面との接地のバランスが崩れることで起きることが多いんです」
 
 裏返せば、強い"踏み込み"は足の裏と地面との接地バランスが取れてこそ実現できるということだろう。逆に、これが崩れることで「ある一定の場所に負荷がかかって怪我が起きてしまうんです」と並木さんは言う。

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