【W杯予選】イタリア快勝に貢献のヴェッラッティ、「僕は“新しいピルロ”じゃない」

2017年03月25日 サッカーダイジェストWeb編集部

「成長を感じさせ、未来に希望を抱かせた」(ヴェントゥーラ監督)

クラブレベルではその去就が注目されているヴェッラッティ。中盤で安定したプレーを見せ、スルーパスで決定機を演出するなど、チャンスメイクも果たしていた。 (C) Getty Images

 3月24日(現地時間)、ロシア・ワールドカップ欧州予選が各国で行なわれ、イタリアは2-0でアルバニアを下した。
 
 グループ7ではここまで3勝1分け。スペインとの首位争いを繰り広げているだけに、取りこぼしは許されないイタリアだったが、12分にベロッティが倒されて得たPKをデ・ロッシが決めて先制、さらに71分にザッパコスタの右からのクロスをインモービレが頭で決めてリードを広げた。
 
 前半のPK判定の際には、アルバニア・サポーターが発煙筒を投げ入れ、後半にも発煙筒によってスタジアム中が煙に包まれ、中断を余儀なくされるというアクシデントもあったが、試合自体は順当な結果に終わった。
 
 勝点を13に伸ばしたイタリアは2位。同勝点で首位に立つスペインとの得失点差は8となった。自動的に本大会に進めるのは首位だけであり(2位はプレーオフ進出)、今後も厳しい戦いが続くことは間違いない。
 
 なお、この試合で安定したプレーを見せた期待のMFヴェッラッティ、そして両チームの指揮官の試合後コメントは以下の通りである。
 
◇ジャンピエロ・ヴェントゥーラ監督
 序盤は気合いが入り過ぎたためか、我々は冷静さと連動性を欠いてしまったが、30分を過ぎる頃からは落ち着き、後半は安全な時間を過ごすことができた。
 
 多くの新しい選手を起用したが、収穫も多かった。チームとしての成長を感じられたし、未来に希望を抱かせるものだった。
 
 ヴェッラッティは中盤で重要な仕事を果たした。彼には少ないボールタッチでプレーするよう指示を出したが、それによってチームの連動性は上がっていった。
 
◇マルコ・ヴェッラッティ
 我々はこの試合で、チームとしての強さを見せ付けることができた。相手を見くびることもなかった。
 
 とてもタフな試合だったが、しっかり準備をしていたことで、良い結果を得ることができた。もっと点を取れたかもしれないが、しっかりチャンスは作れていたと思う。
 
(アンドレア・ピルロとの比較について)僕は"新しいピルロ"じゃない。彼と僕は、全く違うタイプの選手だから。
 
 パリ・サンジェルマンとイタリア代表では、僕の役割は明らかに違っているが、ここではヴェントゥーラ監督の望むプレーができるよう努めている。
 
◇ジャンニ・デ・ビアージ監督(アルバニア)
 2点目を失うまで、我々はよく戦っていた。不利な状況のなかでも、結果を残すことが求められていたが、残念ながら、それを果たすことはできなかった。
 
 発煙筒については、申し訳なく思っている。アルバニアのサポーターが犯した行為に、我々も心を痛めている。こんなことが起こるとは、思ってもみなかった。
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