「ミランで脇役になり、日本代表にも悪影響が…」本田圭佑の現状を伊メディアが指摘

2017年03月24日 サッカーダイジェストWeb編集部

ミランで出番を得られず、日本代表での地位も失いかける…。

本田はUAE戦でベンチスタートとなり、途中出場でも大きなインパクトを残せなかった。写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト写真部)

[W杯アジア最終予選]UAE 0-2 日本/3月23日/UAE・アルアイン
 
 3月シリーズの日本代表メンバーでもっとも物議を醸したのが、本田圭佑の選出だ。ミラン入団4年目を迎えた今シーズンは、開幕からベンチ暮らしが続き、7か月でわずか95分間のプレータイムにとどまっていたからだ。2017年に入って以降の出番は、1月25日のコッパ・イタリア準々決勝(ユベントス戦)のアディショナルタイムのみだった。
 
 昨秋から「海外組にはクラブで出られるように努力しなさいと何度も言っている」と語っていたヴァイッド・ハリルホジッチ監督は、それでも「チームに不可欠な存在」と強硬招集した。
 
 一方で指揮官が「合流してから状態を見てみたい」と起用法を濁した通り、本田はUAE戦で昨年11月のサウジアラビア戦に続く2試合連続のベンチスタートとなった。
 
 そして、2-0ですでに日本がリードしていた78分、足が痙攣した久保裕也との交代でようやくピッチに送り出された。
 
 しかし、見せ場は作れなかった。パスがやや不正確だったうえ、88分のカウンターの場面では縦にドリブルを仕掛けたが、相手に追いつかれ寄せられた末に転倒(結果的には岡崎慎司のシュートに繋がったが)。アディショナルタイムのロングレンジの直接FKも壁に当ててしまった。
 
 いわゆる「クロ―ザ―」としての役目はこなしたが、右ウイングで先発した久保が1ゴール・1アシストと大活躍を演じただけに、攻撃面で違いを見せられなかった点がなおさら際立った。
 
 ミランの専門サイト『milannews.it』も試合後、「本田はワールドカップ予選のUAE戦でもベンチ。今シーズンのミランでは脇役になっており、それが日本代表にも悪影響を及ぼしている」とその動向を伝えた。
 
 ミランで出番を得られず、絶対的存在だった日本代表での地位も失いかけている本田。3月28日のタイ戦では批判や疑問符を吹き飛ばす活躍を見せられるか。
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