レアル・マドリーの4月は「地獄のスケジュール」

2017年03月22日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

よりによってバイエルンが相手とは…

約2週間でアトレティコ戦、バイエルンと2試合、さらにバルサ戦をこなすはめに……。キャプテンのS・ラモスも頭が痛い?(C)Getty Images

 3月17日にチャンピオンズ・リーグ(CL)準々決勝の組み合わせ抽選会が行なわれ、レアル・マドリーの対戦相手がバイエルンに決まった。マドリーにとっては考えうる最悪の相手と言っていいだろう。

 国内リーグを4連覇中のドイツ王者は今シーズン、序盤戦こそ波に乗り切れなかったが、冬を迎えるあたりから調子を上げ、11月27日のレバークーゼン戦(ブンデスリーガ)から負け知らず(全公式戦を通じて17勝2分け)。とくにこのところは、CLラウンド・オブ16でアーセナルに2戦連続で5-1の大勝を収めるなど破竹の進撃を見せている。おそらくいまヨーロッパでもっとも強いチームだろう。

 しかも、バイエルンを率いるカルロ・アンチェロッティは、14-15シーズンまでマドリーを指揮した元監督。現チームの主力は当時とほとんど変わっていないうえ、ジネディーヌ・ジダン監督はその時のアシスタントコーチだった。つまりアンチェロッティは、マドリーの手の内を知り尽くしているのだ。

 マドリーにとって災難なのは、バイエルンとの対戦が決まったことだけではない。バイエルンと戦う4月は、もともとすべての週にウイークデー開催の試合が組まれている超タイトなスケジュールで、そのうえアトレティコ・マドリー、バルセロナという国内最大の敵である2チームとの対戦も組まれていた。そこにバイエルンとの2試合が入ってきたことで、これ以上ないくらい厳しいスケジュールを強いられることになったのだ。

 マドリーの4月の日程は以下のとおり(3月22日現在。今後変更になる可能性あり)。

4月2日(日) vsアラベス(ホーム/リーガ29節)
4月5日(水) vsレガネス(アウェー/リーガ30節)
4月8日(土) vsアトレティコ・マドリー(ホーム/リーガ31節)
4月12日(水) vsバイエルン(アウェー/CL準々決勝・第1レグ)
4月16日(日) vsスポルティング・ヒホン(アウェー/リーガ32節)
4月18日(火) vsバイエルン(ホーム/CL準々決勝・第2レグ)
4月23日(日) vsバルセロナ(ホーム/リーガ33節)
4月26日(水) vsデポルティボ(アウェー/リーガ34節)
4月30日(日) vsバレンシア(ホーム/リーガ35節)

 4月8日のアトレティコ戦から、バイエルン戦、間にスポルティング・ヒホン戦を挟んでバイエルンとの再戦、そしてバルサとのクラシコと、約2週の間に強豪相手の試合が4つも組まれている。まさに地獄のスケジュール……。

 リーガ・エスパニョーラとCLの2冠をめざすマドリーだが、4月にはとてつもなく大きな試練が待ち受けている。

文:ワールドサッカーダイジェスト編集部
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