「ミランを離れたくなかった…」イブラが恩師カペッロとの対談で胸中を吐露

2017年03月17日 サッカーダイジェストWeb編集部

恩師の執拗な質問に対してイブラは?

マンUにリーグカップのタイトルをもたらすなど、移籍1年目ながら唯一無二のエースとして君臨しているイブラヒモビッチ。はたしてその去就はどうなるのか? (C) Getty Images

 インタビュアーだった恩師のひとりへのリップサービスだろうか。それとも、本音も含まれているのだろうか。マンチェスター・ユナイテッドに所属するFWズラタン・イブラヒモビッチが、ユベントス時代に指導を受けたファビオ・カペッロのインタビューで、ナポリ移籍の可能性に言及した。
 
 イタリア・メディア『フォックス・スポーツ』では、現地時間3月17日、コメンテーターを務めるカペッロの番組『Collezione Capello』で、イブラヒモビッチのインタビューが放送される。それに先駆けて15日、その内容の一部がイタリアの各メディアによって報じられた。
 
 その中で、マンチェスターの天候について、「雨に太陽、雪と、一日のうちにすべてがある」と話したイブラヒモビッチに、カペッロ氏は「ナポリの太陽がちょっとでもあったら…そんな記事を読んだことがあるけど、どうなんだ?」と尋ねた。
 
 イタリアでは以前からイブラヒモビッチのナポリ移籍が話題となっている。代理人のミーノ・ライオラも本人がナポリを気に入っていると明かしており、イブラヒモビッチと面識があるアウレリオ・デ・ラウレンティス会長も獲得が「夢」と発言したことがあるからだ。
 
 そうしたことを踏まえてのカペッロの質問に、イブラヒモビッチは笑いながら「どうなるかは誰にも分からないですよ」と回答。そのうえで、真剣な表情に戻り、「僕はここでうまくやっていますよ。天候は完ぺきじゃないけど、僕はスウェーデン出身だから、似たようなものだし」と続けた。
 
 諦めない(?)カペッロが、「じゃあナポリの人たちはもう少し待たなければいけないな?」と続けると、イブラヒモビッチは再び笑って「どうなるか、様子をみましょう」と返している。
 
 昨夏にパリ・サンジェルマンを退団し、今シーズンからマンチェスター・Uに加入したイブラヒモビッチだが、契約は今シーズンいっぱいまで。1年の延長オプションがついているが、ここにきてMLS移籍も噂されるなど、シーズン後の去就が騒がれている。
 
 その動向が注目されるイブラヒモビッチだが、インタビューでは過去についても語っており、「ミラノでは家族がとても居心地よく暮らしていた。(アドリアーノ)ガッリアーニ副会長や(シルビオ)ベルルスコーニ名誉会長から説得され、大きな意欲と刺激を感じたんだ」と、2010年から2年在籍したミランに対する強い愛情を明かした。
 
「ミランは離れたくなかった。居心地が良いときは良いものだ。僕はただプレーしたかった。うまくいかなかったバルセロナでのことを思い出してね」
 
 ミラン加入1年目にスクデットを獲得したイブラヒモビッチは、「僕らはとても強いチームだった。優勝したとき、ガッリアーニがロッカールームに来て、持っていたインテルのユニホームに縫い付けられていたスクデットのワッペンを引きはがし、『これで我々のものだ』と言ったのを覚えているよ」と、当時の舞台裏も明かしている。
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