【UAE戦のスタメン予想】焦点は「必要な選手」の本田の起用法。順当ならコンディション重視の11人か

2017年03月16日 小田智史(サッカーダイジェスト)

コンディション重視は変わらずも、所属クラブで控えのベテランを起用する可能性も否めない。

UAE戦のスタメン予想。所属クラブで出番を得られていない本田や長友は果たして起用されるだろうか。

 3月16日、日本代表のヴァイッド・ハリルホジッチ監督がUAE(23日)、タイ(28日)とのワールドカップ・アジア最終予選に臨むメンバーを発表した。
 
 フィールドプレーヤーが22名、GKが3名の計25名という構成だが、指揮官は「UAE戦は経験(のある選手)が必要」と強調した。その象徴と言えるのが、ワールドカップに2度出場している今野泰幸の再招集だろう(15年3月以来)。G大阪で"狩人"と"リンクマン"の役割をこなす34歳は、運動量豊富にピッチを動き回るなど、抜群の安定感を見せている。
 
 ハリルホジッチ監督は昨年8月に行なったサッカーダイジェストのインタビューで、「長谷部の代わりになれる選手は限られている。(候補者を挙げるとすれば?)例えば、今野は頭の中にありますね」と話していた。前節のバイエルン戦で左すねに6針縫う裂傷を負った長谷部誠は、すでに練習復帰しており、UAE戦の出場は問題なさそう。キャプテンの相棒には山口蛍が鉄板で、好調な今野は有事に備える形になるだろう。
 
 スタメン起用の行方が注目されるのは、右ウイング、トップ下、左SBの3ポジションだ。「試合に出ていない(準備ができていない)選手は先発から外す」というハリルホジッチ監督の"マニフェスト"からすれば、所属クラブで控えに甘んじている本田圭佑や長友佑都ではなく、久保裕也や酒井高徳を使うのがセオリーである。本田と長友を選んだ理由を問われた際、「試合に出るかは別の話」とも説明しているが、ただ、そこは何が起こるか分からない中東でのアウェーゲーム。「必要な選手」(ハリルホジッチ監督)と評する本田や長友に、重要な一戦を託すシナリオも温めているのではないか。
 
 トップ下を争う香川真司と清武弘嗣は、前回のサウジアラビア戦からそれぞれ立場が変化している。昨年の11月シリーズで2試合連続スタメンだった清武は、出場機会を求めてセビージャからC大阪に移籍したものの、右足の張りを訴えて今季はまだ1試合しかプレーしていない。「トップコンディションではない」(ハリルホジッチ監督)前者に対し、香川は直近の公式戦2試合でフル出場。合流後の状態を見極めながら、「香川の経験」か「清武の閃き」かを選択することになりそうだ。

次ページCFと左ウイングは大迫と原口で堅い。

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