柴崎岳がテネリフェで初のベンチ入り! 指揮官が語る出番なしの理由、そして念願のデビューは?

2017年03月13日 サッカーダイジェストWeb編集部

スペイン・デビューはお預けも大きな一歩に。

3月12日のヘタフェ戦でテネリフェ移籍初のベンチ入りを果たした柴崎。笑みもこぼれた。(C)Getty Images

  スペイン2部のテネリフェに所属する柴崎岳が、現地時間3月12日のヘタフェ戦で移籍後初のベンチ入り。試合は2-2の引き分けに終わったが、出番は訪れず、スペイン・デビューはお預けとなった。
 
 とはいえ、大きな一歩を踏み出したと言っていいだろう。1月31日に鹿島アントラーズからテネリフェに半年契約で加入した柴崎だが、わずか2日間のトレーニングで腹痛や嘔吐などによってダウンする。以降の練習を欠席し、2月13日にはクラブが「不安障害の可能性が高いため、心理療法士の治療が必要と判断しました」と発表。その後も「6キロの激痩」や「ホテルの部屋から一歩も出ない」などネガティブな現地報道が続き、2月20~22日にかけてはバルセロナに渡って専門医の診察を受けていた。
 
 しかし、2月23日から個別練習をスタートさせ、3月2日には全体トレーニングに合流。ホセ・ルイス・マルティ監督は慎重な姿勢を崩さなかったが、本人のコンディションが思ったよりも早く上がってきたうえ、チーム内で中盤に負傷者が続出したこともあり、アウェーのヘタフェ戦で初のベンチ入りを勝ち取った。
 
 地元メディアの『エルドルサル』は試合後、「柴崎岳はテネリフェでデビューを待っている。ヘタフェ戦ではベンチ入りするも0分だった」という見出しの記事を掲載している。
 
「柴崎岳はブランキアズル(白と青の意味で、テネリフェの愛称)で公式戦初出場を飾ることはできなかった。だが、チームはヘタフェで勝利に等しい引き分けを勝ち取った。プレーオフでも実現しそうな試合で、マルティは日本人に(プレータイムを)1分も与えないことを選択した」
 
 スペイン2部は1、2位が1部に自動昇格し、3~6位までが1部昇格プレーオフを戦う。この日の試合は、4位テネリフェがライバルである6位ヘタフェと激突する直接対決で、かなりの熱戦になったため、マルティ監督はさすがに初めてベンチ入りさせた日本人MFのデビューをさすがに躊躇った。

次ページ地元メディアは「適応は進んだ」と3月19日デビューを予想。

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