後輩ふたりの活躍に奮起したキングカズ「みなさんのために踊ったんですよ」

2017年03月12日 サッカーダイジェストWeb編集部

「大震災のことが頭によぎっていた」。

ややゆったりしたリズムを刻んだ“50歳版”カズダンス。「いろいろ考えてやってるんですよ」。(C)J.LEAGUE PHOTOS

[J2リーグ 3節]横浜FC 1-0 群馬/3月12日/ニッパツ
 
 50歳と14日でJ最年長得点記録を更新したキングカズこと、三浦知良。J2・3節(対ザスパクサツ群馬戦)のキックオフ前から、「今日はボールとのフィーリングが良かったですね。ウオーミングアップ中にはやはり、(東日本)大震災のことが頭によぎっていた」と話した。
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 3試合連続スタメンとなったゲーム。開始4分に右サイドで、そして30分には左サイドで得意の"またぎフェイント"をみせるなど、動きにキレがあった。そして40分、長身FWイバのミドルシュートのこぼれ球をペナルティーエリア左でキープ、左足で落ち着いて逆サイドの右隅に決めた。
 
 カズは50歳になって初めて決めたこのメモリアルゴールに、「今日は(ラインが)見えた。はっきり見えましたね」としみじみ振り返った。
 
 ここ数年、ゴールを決めたときに必ず披露する「カズダンス」については「やると勝率が悪いということは分かっていた」と言う。それでも「(記者の)みなさんのために踊ったんですよ」と笑いを取った。これまでのカズダンスとは異なり、ゆっくりしたモードだった点については、「あまり速いとガチャガチャしちゃうでしょ? これでもいろいろ考えてやっているんです」と続けた。
 
 また、この日のゴールについては、予感めいたものがあったという。「昨日は(中村)俊輔(ジュビロ磐田)も決めたでしょ? それに香川(真司/ドルトムント)も頑張っていたからね」と、ふたりの後輩たちの活躍が、大きな"アシスト"になったようだ。
 
 横浜FCの中田仁司監督は、「開幕戦は大変なプレッシャーだったろうし、その疲れもあったと思う。この1週間でしっかりまた作ってきた。本当にスゴイ」と称えた。
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