【横浜】金井貢史がJ1通算100試合出場を達成。「今度は“F・マリノスで100試合”を」

2017年03月11日 広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

「残念な結果になってしまったので悔しいです」

SBは左右をこなし、ボランチやCBでも計算できる金井。戦術の幅を広げられるマルチロールとして、今後もフル回転の働きが求められる。写真:佐藤明(サッカーダイジェスト写真部)

[J1リーグ3節]鹿島1-0横浜/3月10日/カシマ
 
 記念すべき試合を、勝利で飾ることはできなかった。
 
 08年に横浜ユースから昇格し、7月20日の鹿島戦でリーグデビューを飾る。その後は、鳥栖や千葉に所属する時期もあったが、節目となるプロ10年目の今季、3月10日には再び鹿島戦のピッチで、金井貢史はJ1通算100試合出場を達成した。
 
「気合いは入っていたんですけど、残念な結果になってしまったので悔しいです」
 
 試合は0-1で敗戦。開幕2連勝で迎えた王者との大一番で今季初黒星を喫し、表情は決して明るくはなかったが、金井は感謝の言葉を口にする。
 
「100試合に出られたのは、みんなの支えがあったから。僕自身、F・マリノスには大きな借りがある。しっかり恩返しできるように。そして、今度は"F・マリノスで100試合"を目指して、チームのために頑張っていきたい」
 
 鹿島戦は、ジュニアユース時代からともにプレーしてきた齋藤学を負傷で欠き、チームとして攻撃の迫力不足が顕著だった。金井自身もそれを認めるが、「学がいてもいなくても、勝っていかないといけないし、学に依存してはダメ。そういう意味では、今日は絶対に勝ちたかった」と唇を噛む。
 
 鹿島対策としては、「SBの裏を狙ってくるのが鹿島なので、まずは裏を取られないようにやっていた」。その守備戦術はある程度、上手くいっていた一方で、攻撃面については課題が少なくなかったようだ。
 
「インターセプトした時の1本目のパスを、ワンタッチで前につけられれば(攻撃の)スピードを上げられるけど、パスとかトラップのところで、今日はちょっとしたミスが多かったし、カウンターでゴールまで仕留められなかった。そこはしっかり反省したい」
 
 もちろん、下を向いてばかりではない。「この負けを成長につなげたい」と言葉に力を込める。攻守両面で重要な働きが求められている27歳のSBが、チームと自身のさらなるレベルアップの過程でどんな活躍を見せてくれるのか、注目したい。
 
取材・文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)

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