「完全に間違っている」ヴェンゲルがサンチェスとの不和を一蹴!

2017年03月07日 サッカーダイジェストWeb編集部

サンチェスも「真の戦士は愛すべきものがいるから戦うんだ」とコメント。

サンチェス(右)をベンチに置くヴェンゲル(左)の起用法を巡り、様々な憶測が流れたが、フランスの老将は全てを真っ向から否定した。 (C) Getty Images

 アーセナルの指揮官、アーセン・ヴェンゲルは噂されているアレクシス・サンチェスとチーム内の不和について「完全に間違っている」と否定した。『BBC』など複数のイギリス・メディアが伝えている。
 
 現地時間3月7日に行なわれるチャンピオンズ・リーグのバイエルン戦に向けた会見に登場したヴェンゲルには、記者たちからサンチェスのチーム内での立場について質問が飛んだ。
 
 サンチェスは、3月4日のリバプール戦(プレミアリーグ27節)で先発から外されると、ベンチでふてくされたような態度を取る。それが中継カメラに映し出されて、国内メディアに「今夏にもアーセナルを出ていくのでは?」と報じられるなど、様々な憶測が流れていたのだ。
 
 これについてヴェンゲルは、「私は知らないし、何も起こっていないよ」と説明。さらに「完全に間違っているね。とはいえ、あなたたちが紙面を埋めなければならないことは分かっているし、それには配慮する。試合に勝てなかったときには、ネタが出てくるものだ」と冗談交じりに語ってみせた。
 
 さらに、フランス人指揮官は、バイエルン戦でもサンチェスが重要な存在だと強調した。
 
「サンチェスは熱心に取り組むという姿勢を持っている。時として行きすぎた振る舞いをするが、彼はずっとメンバーに入っている。人間の幸せの定義というのは非常に難しい。まだ、私自身も理想を見つけられていない。ただ、サッカーの面においては、良いプレーをして勝つことが幸せなことだ。明日は彼が幸せになることを願うよ」
 
 チーム不振の槍玉に挙げられてしまった当のサンチェスも、3月6日に行なわれた練習でヴェンゲルとがっちりと握手。さらに自身のインスタグラム上で、「真の戦士は、自分の前にいる者が憎いからではなく、後ろに愛すべき者がいるから戦うんだ。行くぞ、ガナーズ! 唯一の失敗は挑戦しないことだ」と外野の声を気にしていないことを示した。
 
 ホームで迎え撃つバイエルン戦は、第1レグで1-5と大敗を喫しているため、準々決勝進出の可能性は極めて薄い。
 
 それでも、「攻めてゴールを奪いにいくしかない。攻めることで可能性を生み出したい。どんな結果になろうともプライドを懸けて戦う」と、熱弁を振るったヴェンゲルの下で"一致団結"したアーセナルは、ドイツの絶対王者を打ち砕く姿勢を見せている。
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