レスターが残留争いのライバルを退け、今シーズン初のプレミア連勝! 岡崎は70分まで出場も…

2017年03月05日 サッカーダイジェストWeb編集部

マハレズの14試合ぶりの得点で逆転勝利!

得点後にチームメイトから手荒な祝福を受けるマハレズ。突き刺した逆転弾は、巧みなフェイントで相手を翻弄する“らしさ”の詰まった一撃だった。 (C) Getty Images

 現地時間3月4日、キングパワー・スタジアムでプレミアリーグ27節のレスター対ハル戦が開催された。
 
 前節、ラニエリ解任の騒動の最中、リバプールに3-1と2017年リーグ戦初白星を飾ったレスター。今節もリバプール戦と同様に4-4-2を採用し、最前線にはヴァーディーと岡崎を並べた。
 
 一方、レスターを勝点3差で追う19位ハルは4-1-4-1の布陣。CBの一角には今冬にインテルから加入し、チームに貢献しているイタリア代表DFのラノッキアが入った。
 
 熾烈な残留争いに身を投じている両チームの対戦は、序盤から一進一退の攻防が続く中、先制したのはハルだった。
 
 14分、カウンターからグロシツキが敵陣深くまで切れ込み、グラウンダーのクロスをボックス内へ供給。一旦は相手GKのシュマイケルに弾かれたが、こぼれ球をクラカスが押し込んだ。
 
 先手を取られたレスターだったが、積極的に前線からプレッシャーをかけて徐々に主導権を握れるようになると、得意のショートカウンターから同点弾を叩き込む。
 
 27分、左サイドを抜け出したヴァーディーのクロスボールに攻め上がっていたフクスが合わせて、ネットを揺らした。
 
 その後は、自陣に引いたハルをレスターが攻め入るという構図で試合は進行。しかし、ホームチームは相手の堅牢に手を焼き、シュートシーンを創出することができずに1-1でハーフタイムを迎えた。
 
 残留へ何としてもポイントを手にしたい両チームによる一戦は、後半に入ると中盤で激しく奪い合う展開となるも、最後の局面で相手のブロックを崩せずに決定機の創出とまでは至らない時間帯が続いた。
 
 そうしたなかで、徐々に勢いを取り戻しつつあったレスターが均衡を破る。
 
 59分、バイタルエリアでボールを持ったマハレズが3回のキックフェイントで相手DFを翻弄し、最後は右足からコースを狙った鋭いシュートを放つと、これがゴール右下隅に突き刺さったのだ。
 
 アルジェリア代表MFの14試合ぶりの得点で逆転に成功したことで、会場のボルテージも上がると、ここぞとばかりに暫定指揮官のシェイクスピアが動く。70分、ここまでノーインパクトだった岡崎に代えて、ドリブラーのグレイを投入した。
 
 これで布陣を4-2-3-1にしたレスターは、守備に比重を置きながらカウンターから隙を突く戦術に変更。巧みに時間を消化させていく。
 
 一方、守勢に回ったホームチームに対し、ハルは78分にノルウェー代表FWのディオマンドを投入して攻勢を強めると、84分にエースのニアスが決定的なシュートを放つが、レスターの守護神シュマイケルの好セーブに阻まれた。
 
 追い上げたいハルを尻目にレスターは、試合を決定付ける3点目を奪取する。
 
 90分、左からのCKをオルブライトンが蹴り込むと、このボールがボックス内で相手MFのハドルストンの頭に当たり、まさかのオウンゴール。結局この失点でハルの戦意は喪失し、試合は3-1で終了となった。
 
 2戦連続の3得点で残留争いのライバルを退けたレスター。今シーズン初の連勝と勢いに乗った状態で、次節は強敵アーセナルとの一戦を迎える。
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