大迫はボランチ出場も? バイエルン戦での気になる起用法は――

2017年03月03日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

シュテーガー監督は技術や汎用性の高さを評価。

前節のRBライプツィヒ戦で4試合ぶりのゴールを挙げた大迫。アシストや守備など得点以外での貢献も光る。(C)Getty Images

 3月4日のブンデスリーガ23節で、首位バイエルンをホームに迎えるケルン。7位と好位置に付けているとはいえ、直近の公式戦4試合で3敗を喫するなどチームは低空飛行が続いている。4連覇中の絶対王者に対して勝利できれば理想的で、最低でも引き分けに持ち込んで復調のきっかけを掴みたいところだ。
 
 台所事情は厳しいと言わざるを得ない。MFのレオナルド・ビッテンコートとマルセル・リッセが負傷離脱中で、怪我明けの守護神ティモ・ホルンと主将マティアス・レーマンはバイエルン戦に間に合うかは微妙な状況。さらに、本職はSBながらレーマン離脱中にボランチで奮闘していたヨナス・ヘクターが累積警告で出場停止と、複数の主力を欠いてこの大一番に臨まなければならない。
 
 深刻なのは、ボランチの頭数不足。計算が立つレギュラークラスはマルコ・ヘーガーのみという惨状で、そのヘーガーのパートナーに誰を据えるかがこの一戦のキーポイントになりそうだ。
 
 そこで浮上するのが、大迫勇也のボランチ起用法の可能性だ。今シーズンは主に2トップの一角でプレーしているが、20節のフライブルク戦ではヘーガーが負傷交代した前半途中からボランチにポジションを移し、まずまずのパフォーマンスを見せた。
 
 そのフライブルク戦のベンチには中盤センターを本職とするミロシュ・ヨイッチやサリフ・エズジャンが控えていたが、ペーター・シュテーガー監督は大迫を選んだ。その事実が示すとおり、指揮官はこの日本代表FWの技術や汎用性の高さを買っており、バイエルン戦で再びボランチ起用に踏み切っても不思議はない。
 
 いずれにせよ、バイエルンの攻撃を耐える時間帯が長くなるのは間違いないだろう。そうした苦しい展開のなかで、大迫はどのようなプレーを見せるのか。真価が問われる一戦になりそうだ。
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