「勘違い」で自軍バスに落書き…クリスタル・パレスのファンが愚行

2017年03月01日 サッカーダイジェストWeb編集部

残留争いのライバルに勝利で安堵も…。

盛大に落書きされたバス。クラブを“アピール”する意味では十分な宣伝になったはずだが……。※写真はツイッターより

 現地時間2月25日、クリスタル・パレスは、サポーターの勘違いによって思わぬ被害を被ったようだ。英国メディア『BBC』など複数のメディアが報じている。
 
 同日に行なわれたプレミアリーグ第26節のミドルスブラ戦で、クリスタル・パレスは34分にパトリック・ファン・アーンホルトが決めたゴールを守り切って1-0で辛勝。この結果、順位を19位から18位まで浮上させ、この日対戦したミドルスブラと勝点22で並ぶこととなった。
 
 プレミアリーグ残留に向けて重要な白星を手にした一方で、クリスタル・パレスは試合前にピッチ外で思わぬ損害を受けていたという。
 
 事件は試合前日の金曜日の夜に起きた。ミドルスブラの面々が宿泊するホテルへとやって来たサポーター・グループは、ホテルの外に駐車されている大型バスを発見。これをミドルスブラ側のものと判断した同グループは、翌日の試合に向けて威嚇するためか、バスの片側にスプレーなどで青色と赤色に着色すると、その上に白字で「Crystal Palace FC」と文字を書いたのだ。
 
 サポーター集団は「してやったり」というしたり顔をしたことだろうが、これが大きな"勘違い"。実はこのバスは、クリスタル・パレスのものだったのだ。翌朝にこの落書きを見たサム・アラダイス監督は激高し、急遽代車を用意するよう指示したという。
 
 警察に通報したというクラブは、この落書きの消す作業やバスの代用などにより、約4万ポンド(約560万円)の損害を被ることになったと報じられている。
 
 ミドルスブラ戦を勝利で終えた後に、「非常に重要な勝利、非常に重要なゴール、非常に重要なクリーンシート」と喜んだアラダイスだが、もし、敗戦していれば、落書きの一件を含め、怒りをぶちまけていたことだろう。
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