コンテのイタリア帰還を伊紙が主張! 一方で英紙はチェルシー留任を強調

2017年02月28日 サッカーダイジェストWeb編集部

伊紙と英紙で食い違うコンテ去就報道。

何よりも結果を重んじるオーナーであるアブラモビッチが、チームを首位独走に導くコンテをやすやすと手放すとは思わないが……。 (C) Getty Images

 就任1年目にしてプレミアリーグ制覇に向かっているチェルシーの指揮官アントニオ・コンテが、わずか1年でセリエAに復帰するかもしれないという。母国イタリアのメディアが報じた。
 
 現在2位トットナムに勝点10差をつけて首位を快走するチェルシー。だが、イタリア紙『レプッブリカ』は現地時間2月27日、指揮官のコンテがクラブやロンドンの街に不満を抱いていると伝えた。
 
 同紙によれば、コンテの3つの不満を抱いているという。
 
 まず、オーナーであるロマン・アブラモビッチ氏が来シーズンに向けてどれほど投資する考えか分からないこと。次に、希望していた6名のスタッフのうち、3名しか認められなかった点。3つ目は大都市ロンドンのライフスタイルに馴染めていないというのだ。
 
 これに対し、英紙『サン』は同日、イタリア紙の報道を真っ向から否定している。
 
 同紙は、コンテがロンドンに長くとどまる考えを持ち、兄がトリノで経営するピッツェリア(ピザ屋)をロンドンにもオープンさせる計画があると報じた。さらに、コンテが「ロンドンを第二の故郷にすることを夢見ている」とまで記している。
 
 そもそも、仮にコンテがノスタルジーを感じていたとしても、イタリアのクラブが簡単に引き抜けるわけではない。このままプレミアリーグのタイトルを獲得すれば、チェルシーが2019年までの契約を結ぶ優勝監督をやすやすと手放すことはないだろう。レプッブリカ紙によれば、契約には3000万ユーロ(約35億8000万円)の違約金も織り込まれているという。
 
 それでも、コンテを狙っているイタリアのクラブがある。オーナーの蘇寧グループが来シーズンに向けて巨額を投じると言われているインテルだ。レプッブリカ紙は、インテルがすでにコンテ側と接触しており、それは打診以上の話し合いだと報じた。
 
 さらに、イタリア紙『ガゼッタ・デッロ・スポルト』も、2月28日付の紙面でインテルとコンテについて報道。チェルシーが軌道に乗る以前の昨秋、フランク・デブール元監督の下で不振にあったインテルが、仲介役を通じてコンテと接触していたいたと伝えている。
 
 ガゼッタ・デッロ・スポルト紙は、「時期尚早」としつつも、アトレティコ・マドリーの指揮官でクラブOBのディエゴ・シメオネとともに、コンテがインテルの次期監督候補に挙がっていると主張。さらに、ユベントス時代のコンテの発言を紹介した。
 
「私はサポーターではなく、プロだ。仮に明日、インテルを率いることになったら、そのときはインテルの一番のファンになる。ミランやほかのチームであっても、それは同じだ」
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