【千葉】青森山田高卒ルーキーが開幕戦フル出場も…「ビビってしまったのかな」と反省

2017年02月27日 赤沼圭子

エスナイデル監督からは「おまえはもっとできる」。

開幕スタメン出場を果たした高橋。思い描いたデビュー戦とはならなかったが、次戦へ巻き返しの決意を見せた。(C) J.LEAGUE PHOTOS

 開幕戦を間近に控えた2月24日。今冬の高校選手権で青森山田高の「10番」としてチームに初の栄冠をもたらした期待の高卒ルーキーは「千葉に加入することが決まった時から開幕スタメンを狙おうと思ってやってきた」と話した。そして、迎えた開幕戦。背番号を「32番」に変えた高橋壱晟は念願だったスタメンの座を掴む。
 
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 その記念すべき試合で、チームは1-0の勝利。高橋自身もフル出場を果たした。だが、試合後は勝利を喜ぶ一方で、抱いていた自身の理想のパフォーマンスと、現実のプレー内容に大きな差を感じ、報道陣に対しても、悔しさを口にした。
 
「もっと活躍しているはずだったのに、それができなかったので次は頑張ります。あまり言いたくはないですけど、自分のイメージではもっと自分が主導権を持って、ボールを持って、理想はずっと攻撃しているのがいいと思っていたんです。その中に自分が関わっていて、点を取るというのが理想ではあったんですけど、そんな簡単にはいかなかったです」
 
 試合前にはベテランの羽生直剛をはじめ、先輩の選手から「みんな緊張する。俺だって緊張するんだから」と声をかけてもらった。だが、いざ試合が始まってみると、思うように的確なポジショニングができず、ボールをうまく受けることができなかった。
 
「もっと自分からボールを受けに行かなきゃいけないなと思いました。そこは自分の中でビビッてしまったのかなというのがあって、それは反省としてあります。サイドのスペースが空いているのは分かっていたので、何回か出て行ってボールを受けるシーンがありましたけど、そこでチャンスを作れなかったのが残念です」
 
 44分、千葉の2人の選手が痛んでプレーが止まった時、フアン・エスナイデル監督から「おまえはもっとできる」と言われた。その言葉に励まされ、「もうそろそろやってやらないと、と思っていたので、そのあとは自信を持ってやりました。1-0の状況だったので、もう1点必要だなと思っていて、もう少しゴール前で自分がボールを持って攻撃に関われたらいいなと思っていました」と振り返る。

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