「中国!? 僕はまだ29歳だ」セスクがチェルシーでの飛躍を改めて誓う!

2017年02月27日 サッカーダイジェストWeb編集部

「もう無理だと脳が言えば…」と将来的な移籍の可能性は否定せず。

久々に与えられた先発の機会で、1ゴール・1アシストと活躍したセスク。プレミアリーグ通算300試合出場には「達成までの道のりは努力の連続だった。支えてくれた全ての人に感謝している」と語った。 (C) Getty Images

 チェルシーのセスク・ファブレガスは、2017年に入って初となるプレミアリーグでのスタメンのチャンスを逃さなかった。
 
 スウォンジーに3-1と勝利した現地時間2月26日のプレミアリーグ第26節で、セスクは昨年12月31日のストーク戦以来、リーグで7試合ぶりにスタメンに名を連ねる。すると19分に先制点を挙げ、72分にはペドロのゴールをアシスト。自身にとってプレミアリーグ300試合出場というメモリアルゲームで大活躍をしてみせた。
 
 そして、新任のイタリア人指揮官アントニオ・コンテの下で新たなサッカーを学んでいるというスペイン代表MFは、噂される中国移籍を考えていないようだ。
 
 元マンチェスター・ユナイテッドのライアン・ギグスに続き、チェルシーのレジェンドであるフランク・ランパードに並ぶ歴代2位タイとなるプレミアリーグ通算で102アシスト目を記録したセスクだが、コンテが就任した今シーズン、レギュラーの座を失って苦しんできた。プレミアリーグでは先発出場はわずか6試合。昨年12月には、上海上港に加入したチームメートのオスカールとともに、中国移籍の可能性を報じられた。
 
 だが、オスカールと違って"爆買い"オファーを断ったとされるセスクは、現状を受け入れつつ、さらに一皮むけようとしているようだ。
 
 英紙『デイリー・メール』によると、セスクはスウォンジー戦後、「時間や年齢とともに、最も大事なのは常にチームだということを理解するものだ。もちろん、プレーしたいと思うけど、そのために戦わなければいけないときもある」と述べた。
 
 不和の噂もあった指揮官の存在については、「監督の下で新しいサッカーを学んでいる。それが楽しい。思うようにプレーできていないのは分かっているけど、練習でも学んでいる」とコメントした。
 
 さらに、「長くサッカーをやって、多くの勝利を手にすると、全てやり尽くしたと思うときもある。でもそれから、すべてを知ることはないと気付くんだ」とし、さらなる成長を目指していることを口にした。
 
 もちろん、将来的な移籍の可能性は否定していない。「もう無理だと脳が言ったときに移籍するよ。たぶん、欧州以外にね。チェルシーで良いパフォーマンスをすることだけに集中していると」と強調したセスクは、中国行きの可能性についても、こう一蹴した。
 
「中国だって!? 僕は29歳だよ!」
 
 現地時間2月28日に閉じる中国の移籍市場。これまでも名立たるスター選手が移籍してきた事実を踏まえれば、セスクが急転直下で中国入りというシナリオもなくはないが、現状では極めてその可能性は低いと言えるだろう。
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