50歳で開幕スタメンのキングカズに“ヤット”も脱帽。「努力しないとあそこまでできない」

2017年02月27日 小田智史(サッカーダイジェスト)

「練習に対する姿勢、勝ちにこだわる姿勢は凄かった」

京都時代のカズ(11番)と遠藤(14番)。当時も、カズは“練習の虫”だったという。 (C)J.LEAGUE PHOTOS

 G大阪が開幕戦を迎える3時間前、遠藤保仁の"元チームメイト"が金字塔を打ち立てた。その人は言わずもがな、「KING KAZU」こと三浦知良だ。50歳の誕生日開幕スタメンを飾り、Jリーグ最年長出場記録を更新。ゴールこそ生まれなかったものの、超満員(1万3244人)に膨れ上がったスタジアムを大いに沸かせた。
 
 カズと遠藤は、京都時代の1999年と2000年に一緒にプレーしている。当時まだプロとして駆け出しだった遠藤(19~20歳/2~3年目)に対し、カズはイタリアやクロアチアでのプレーも経験したスーパースター。全体練習が終わった後には自主トレを行なう姿は大いに刺激になったという。
 
「ポジションが違うのでプレー面には違いがありますけど、練習に対する姿勢、勝ちにこだわる姿勢は凄かったです。シュート練習も(全体練習が)終わった後にやっていましたから」
 
 カズは開幕戦後に、「サッカーが好き。本当にそれに尽きるんですよ。だからこそ続けられる。毎日練習続けるって大変なことだと思いますけど、身体と情熱が続く限りやりたいなと思います」とコメントしている。その言葉を聞いていたかのように、遠藤はカズが50歳になっても今なお、Jリーグを牽引している所以をひと言で表現する。
 
「やっぱり努力しないとあそこまでできないですよ」
 
 2014年に34歳で初のリーグMVPを獲得した際、遠藤は「サッカーは年齢じゃないと証明したい」と力強く語った。37歳を迎えた今季も、4-3-1-2システムの肝であるアンカーを任されている背番号7は、偉大な先輩の背中を追いかけて今日も走り続ける。
 
取材・文:小田智史(サッカーダイジェスト編集部)

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