ウィルシェアの新天地候補はマンC? シャビがグアルディオラ監督の“頭の中”を語る

2017年02月17日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

「ペップはウィルシェアをずっとリスペクトしている」。

マンCの有力な新戦力候補にウィルシェアが浮上。この夏の動向が気になるところだ。 (C)Getty Images

 マンチェスター・シティの新戦力候補として、これまでに何度か取り沙汰されてきたのが、アーセナルがパスを所有するイングランド代表MFのジャック・ウィルシェア(現ボーンマス)だ。

 もはや噂レベルとして片づけられないのは、先ごろ、マンCのジョゼップ・グアルディオラ監督がウィルシェアに抱く興味の有無を、その指揮官のバルセロナ時代の愛弟子であるシャビ(アル・サッド)が『フォックス・ラテン・アメリカ』に語ったからである。
 
「ペップ(グアルディオラの愛称)はウィルシェアをずっとリスペクトしている。2011年にわれわれが(チャンピオンズ・リーグで)アーセナルと対戦した時からずっとね。あの試合でウィルシェアは、それだけ強烈な印象を僕たちに与えんだ」
 
「ウィルシェアは、ペップが好むタイプの選手さ。実際、そういう会話をペップと何度かしたことがある」
 
「ウィルシェアが抱える問題は、怪我が多いことだ。でも、現在はフィットしているみたいだね。この夏に彼と交渉する機会をもし持てるなら、ペップは(獲得を)前向きに検討するんじゃないかな」
 
 出場機会を求めて昨夏にレンタル移籍を決断し、現在はボーンマスでプレーするウィルシェアとアーセナルの契約は18年6月まで。レンタル復帰する来シーズン以降の去就は不透明で、市場に出回る可能性は十分にある。
 
 加えて見逃せないのが、マンCの中盤事情だ。シーズン終了後に契約が切れるトゥーレ・ヤヤの処遇は棚上げされたままで、ファビアン・デルフは依然としてペップの信頼を掴めていない。

 さらに右膝にシーズン絶望の怪我を負ったイルカイ・ギュンドアンが戦列復帰後、すぐにトップフォームを取り戻せるどうか、その不安もある。つまり潜在的な問題を抱える中盤は、重要な補強ポイントの一つなのだ。
 
 近年のアーセナルは、マンCの"優良取引先"になっている。09年夏にはエマニュエル・アデバヨールとコロ・トゥーレを、11年夏にはサミア・ナスリとガエル・クリシを、そして14年夏にはバカリ・サーニャを獲得しており、クラブ間に細くないパイプがあるのは間違いない。相応の額を提示されれば、アーセナル側も換金の売却にやぶさかではないだろう。
 
 はたしてこの夏、ペップ率いるマンCはウィルシェアの獲得に動くのか――。注目だ。
 
文:ワールドサッカーダイジェスト編集部
 
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事