痛恨のミスに「瀬戸は泣いていた」とアストラの指揮官が明かす

2017年02月17日 サッカーダイジェストWeb編集部

「ハードワークが終了間際のゴールによって報われた」(監督)

瀬戸の汚名返上の同点ゴールで、アストラは次戦に望みを繋いだ。 (C) Getty Images

 2月16日(現地時間)、ヨーロッパリーグ(EL)・決勝トーナメント1回戦の第1レグ16試合が、欧州の各地で行なわれた。
 
 32チームに絞られたこのコンペティションで、日本人選手はアストラの瀬戸貴幸とシャルケの内田篤人の2人だけとなったが、後者はまだ膝の怪我から完全復活を遂げておらず、今回はメンバー入りしていない。
 
 唯一出場となった瀬戸だが、ヘンクとのホームゲームで大きな仕事を果たした。1-2とリードを許して迎えた90分、左からのクロスを頭で合わせて貴重な同点ゴールを挙げたのである。
 
 しかし、その7分前にヘンクに勝ち越しゴールを喫した際には、自身が中盤でボールを奪われてカウンターを許してしまったこともあり、試合後の自身のブログでは「本当に悔しい」と、失点、そして勝利を逃したことを悔やんでいた。
 
 アストラのスムディカ監督は「瀬戸は泣いていた。その姿に心が震えた。失点に繋がったミスは不運だったが、彼のハードワークは終了間際のゴールによって報われた。素晴らしい選手だ」と瀬戸を称賛した。(『LIBERTTATEA』より)
 
 試合について、選手たちは「相手の1点目はオフサイドであり、こちらは明らかなPKを与えられなかった」と、この結果が不当なものだと不満を口にし、スムディカ監督も「これで次ラウンド進出の可能性は25~30パーセントに低下してしまった」と嘆いた。
 
 しかし、第2レグについてスムディカ監督は「どうすればいいかは分かっている。プレーオフのウェストハム戦を思い出してほしい」とコメント。この時、アストラはホームでの第1レグを1-1で引き分けたが、アウェーで1-0の勝利を挙げている。
 
 運命の第2レグは、2月23日に行なわれる。
 
 なお他のカードでは、マンチェスター・ユナイテッドがホームで、イブラヒモビッチのハットトリックによりサンテティエンヌを撃破。同様に3ゴールを挙げたのはローマのゼコで、こちらはアウェーでビジャレアル相手に4-0の大勝を飾った。
 
 チャンピオンズ・リーグのグループステージで3位に沈んでELに移ってきたトッテナムは、久保裕也所属のヘントに0-1で敗北。欧州の舞台での不安定ぶりは変わっていないようだ。なお久保は今シーズン、ヤングボーイズでELに出場したため、ヘントでは出場することができない。
 
 前述の内田のシャルケは、敵地でPAOKに3-0と完勝して、16強入りに大きく前進している。

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