エースのオーバメヤンがまさかのPK失敗…創造性に欠けたドルトムントはベンフィカに敗戦

2017年02月15日 サッカーダイジェストWeb編集部

再三の決定機を外し続けたドルトムント…。

PKの絶好機を外すなど再三のチャンスを決めきれなかったオーバメヤン。その責任はあまりに重い…。 (C) Getty Images

 現地時間2月14日、リスボンのスポーツ・リスボア・ベンフィカでチャンピオンズ・リーグ決勝トーナメント1回戦の1stレグのベンフィカ対ドルトムント戦が開催された。
 
 試合は序盤からカウンターで相手ゴールを強襲しあう展開で幕を開ける。5分にベンフィカのサルビオが右サイドを崩せば、10分にはドルトムントのオーバメヤンが相手GKとの1対1のビッグチャンスを迎えたが、いずれもシュートは枠を逸れた。
 
 試合経過とともに主導権を握ったのはドルトムントだった。落ち着いたパスワークでポゼッションを高めながらサイドに展開し、敵陣でボールを回す時間が続いた。
 
 しかし、自陣にコンパクトな守備陣形を敷くベンフィカの守りが乱れを見せることはなく、ドルトムントは起点となりうる楔のパスを入れることが出来ずに攻めあぐね、単調な攻めに終始した。
 
 結局、ドルトムントは、大半の時間を敵陣でプレーしながらも、目立ったシーンを作れず……。試合はスコアレスで折り返しとなった。
 
 相手に60パーセントを越えるボールポゼッションを許し、ほとんどチャンスを創出できなかったベンフィカはハーフタイムにカリージョに代えて、F・アウグストを投入する。
 
 すると、この交代策でスイッチが入ったのか、後半キックオフ直後から出足の鋭いプレッシャーをかけ、プレーに迫力が増したベンフィカは、後半のファーストチャンスをものにする。
 
 48分、右からのCKにルイゾンが合わせるとシュートに反応した相手GKビュルキの手前で、ミトログルがコースを変えてゴールに押し込んだのだ。
 
 ベンフィカが先手を取ったことで、ビハインドを背負ったドルトムントは攻勢を強め、53分にオーバメヤン、55分にロイスと立て続けに相手ゴールに迫ると、57分には相手MFのフェイサがハンドを犯したことでPKを獲得する。
 
 しかし、この絶好機でベンフィカの守護神がドルトムントの前に立ちはだかる。キッカーのオーバメヤンが真ん中に蹴り込んだボールをエデルソンは完全に読み切って、見事にストップしてみせたのだ。
 
 再三に渡って相手ゴールに迫りながら、決め手を欠いたドルトムントは、62分に決定機を外し続けたオーバメヤンに代えて、シュールレを投入するも、創造性に欠ける単調な攻撃に変化は訪れなかった。
 
 創造性を欠き続けたドルトムントは82分にロイスとゲレイロに代え、カストロとプリシッチを投入。交代枠を使い切ったために香川に出番は回ってこなかった。

 84分にはそのプリシッチが強烈なミドルシュートで相手ゴールに迫るも、これをベンフィカの守護神エデルソンにまたしても防がれ、万事休すとなった。
 
 結局、試合は1-0でベンフィカが勝利。最後まで集中した守りでドルトムントの猛攻を凌ぐ、見事な完勝劇であった。
 
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事