【湘南】「俺たちは良いチーム」。高山が語る手応えと自分流のキャプテン像とは?

2017年02月13日 小田智史(サッカーダイジェスト)

「今、俺たちは本当に良いチームだと思う」

スペインキャンプでは世界の強豪チームと対戦。選手個々、チームとしてやるべきことをやれば「良いサッカーができる」と手応えを得たという。 (C)SOCCER DIGEST

[トレーニングマッチ(45分×4本)]湘南2-3山形/2月12日/馬入ふれあい公園
 
「今日はやってやるぜ、という感じだったので、勝てなくてすごく悔しいです」
 
 スペインキャンプ後、初の実戦となった山形との練習試合に敗れ、高山薫は唇を噛んだ。2本目途中からの登場でプレー時間が短かったとはいえ、出場直後には自身の左サイドから決定機があったこと、そして何より、遠いスペインの地で積んできたトレーニングに自信があるからこその冒頭の言葉だろう。
 
「スペインでは、ルビン・カザンやロコモティブ(モスクワ)、北京国安といった有名なチームとやれて、チームもしっかり勝てた(編集部・注/ルビン・カザン戦:●1-2、ロコモティブ・モスクワ戦:〇2-0、北京国安戦:〇3-1)。(ペルー代表のジェフェルソン・)ファルファンとか(クロアチア代表のヴェドラン・)チョルルカとか代表クラスの選手は能力が高くて学ぶことも多かったし、チームとしてのやるべきこと、個人のストロングポイントを出せば良いサッカーができるなと。今、俺たちは本当に良いチームだと思います」
 
 6年目の指揮を執る曺貴裁監督は、攻撃的で走る意欲に満ち溢れたアグレッシブで痛快なサッカーという「湘南のDNA」を大切にしつつも、「半歩、一歩ずつ前に進んでいくことが僕のミッション。選手を生き生きさせる、躍動させられるようにしたい」とコメントしている。ただ、今季2年ぶりに湘南に復帰した秋元陽太が「選手たち自身で考える力がついてきている」と話すように、監督に言われる前に自分たちでコミュニケーションを取り、改善を図る習慣が根付き始めているようだ。

次ページキャプテンとして、チームの先頭に立って湘南スタイルを体現する。

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