【柏】迫力満点の新布陣”4トップ”は定着するか。クリスティアーノは手応えを語るも…

2017年02月11日 多田哲平(サッカーダイジェスト)

「今日は3人の連係から局面を打開することもあった」

ちばぎんカップでは、R・ロペス(左)、D・オリヴェイラ(中央)、クリスティアーノ(右)が揃って先発。連係は徐々に深まっているようだが……。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

 ちばぎんカップが2月11日、日立柏サッカー場で開催された。Jリーグの開幕に先駆けて、柏と千葉が対戦する同大会。22回目を迎えた今年は、柏が2-0で勝利した。

【ちばぎんカップ】柏2-0千葉 柏がクリスティアーノ、D・オリヴェイラの2発で好スタートを切る!
 
 注目を集めたのは、ディエゴ・オリヴェイラ、クリスティアーノ、伊東純也という昨季チームの攻撃を牽引した3トップに、ハモン・ロペスが加わった柏の攻撃陣だ。
 
 柏はキャンプから一貫して採用している4-4-2のシステムでスタート。前線は、左サイドハーフにクリスティアーノ、右サイドハーフに伊東、2トップにR・ロペスとD・オリヴェイラが並んだ。
 
 攻撃時には〝4トップ″のような形になる新布陣で臨んだ柏は、序盤こそ千葉のハイプレス戦術に苦しんだものの、自慢のアタッカー陣が相手の最終ラインの背後を突きながらリズムを掴んでいき、シュートチャンスを何度も迎えた。
 
 そして60分に伊東のクロスを受けたクリスティアーノが先制点を奪うと、その3分後には、クリスティアーノの縦パスに抜け出したD・オリヴェイラがゴール右隅に落ち着いて決め、追加点をゲット。そのまま無失点で逃げ切り、伝統のダービーを制した。
 
 値千金の先制ゴールを奪ったクリスティアーノは「左右から攻撃の形は作れていたと思うし、我々がチャンスを作った回数を考えてみれば、今日の結果は非常に理に適ったもの」と妥当な結果だと話す。
 
 そして、ブラジル人トリオの連係についても手応えを語った。
 
「清水戦(2月4日、鹿児島キャンプ/●1-3)が一緒にプレーする初めてのゲームだった。それまで3人一緒にプレーする機会はなかなかなかった。そのなかで今日は3人の連係から局面を打開することもあった。個人的には4-4-2が非常にやりやすいシステムだと思っている」
 
 クリスティアーノが言うように、キャンプから比べれば、ブラジル人同士の連係は深まっているようだ。
 
 しかし、この攻撃的システムの完成度は高くない。

次ページむしろ、R・ロペスとの交代で中川が投入された62分以降のほうが流動的だった。

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