ライプツィヒ戦でのファンの暴動に対し、ドルトムントが謝意と遺憾の意を示す

2017年02月06日 サッカーダイジェストWeb編集部

ドルトムントのファンは前回対戦時にはスタジアム応援を拒否。

スタンドにも過激な文言の横断幕が多く掲げられた……(写真)。主力を多く欠くライプツィヒに対し、前回対戦(0-1の敗戦)の雪辱を果たしたドルトムントだが、多くの得点機を逸した試合内容も含めて、後味の悪い一戦となってしまった。 (C) Getty Images

 2月4日(現地時間)に行なわれたブンデスリーガ第19節、ドルトムントはRBライプツィヒを1-0で下したが、この喜びに水を差す愚かな出来事に見舞われた。
 
 試合前、ライプツィヒのファンがドルトムントのホームスタジアム、ジグナル・イドゥナ・パルクに近付いた時、ドルトムントのファンが石や缶を投げ付け始め、これにより警官と警察犬が負傷しまった。
 
 これをきっかけに、暴徒たちはライプツィヒのファン(女性も子どもも関係なしに……)に対して攻撃をはじめ、幾多もの怪我人を出したのである。
 
『ESPN』によると、地元警察は28人に対し告訴手続きをしているという。
 
 この事態に対し、ドルトムントは以下のように声明を発表した。
 
「ライプツィヒ・ファンに対する暴力行為に対し、遺憾の意を表します。我々はこのような行為を強く非難するとともに、被害に遭った方の一刻も早い回復をお祈りします」
 
 今シーズン開幕前、豊富な財力によって急激に強化されたことで「ドイツ・サッカーの伝統を壊す危険な存在」としてライプツィヒが国内中で非難されていた際、一部のドルトムントのファンはアウェーでのライプツィヒ戦(2節/9月10日)への帯同をボイコットしていた。
 
 これは、「ライプツィヒの金儲け(入場料収入)に協力したくない」という意味の行為だったが、あれから5月近くが経った今も、この異質な新興チームへの反感は根強かったということだろうか。昇格1年目にして、自分たちを差し置いて優勝争いを展開することへの不満もあったのかもしれないが……。
 
 現時点でこの行為に対し、リーグの運営組織から何かしらのペナルティーが下されるという決定はまだ下されていない。
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