79年ぶりの王者降格に現実味のレスター…。シアラーが「基礎がなっていない」と断罪!

2017年02月03日 サッカーダイジェストWeb編集部

イングランド代表のレジェンドが指摘するレスターの欠点。

今シーズンはわずか5ゴールしか挙げられていないヴァーディー(右)。完全に昨シーズンの切れ味が失われている。 (C) Getty Images

 昨シーズンのプレミアリーグ覇者であるレスターは、現地時間1月31日に行なわれたプレミアリーグ23節のバーンリー戦で0-1と敗れ、ラウディオ・ラニエリ監督政権下で初の3連敗を喫した。
 
 これで順位を降格圏の18位まで2ポイント差の16位まで下がり、正念場を迎えているレスターは、現地時間2月4日のプレミアリーグ24節でマンチェスター・Uとの大一番が控えている。
 
 プレミアリーグでここ3試合未勝利、しかも、5戦連続無得点とマンチェスター・U戦に向けて不安要素が多いレスターに対して、元イングランド代表で現在はイギリスメディア『スカイスポーツ』で解説者を務めるポール・マーソンは、「降格に向かっている今の状況を理解しなければならない。今のままでは何も得ることができない」と指摘した。
 
 さらに同氏は、「彼らは強靭な精神力を取り戻す必要がある。そうすれば生き残るために必要なものが得られるはずだ」と、残留争いに向けてのアドバイスを送った。
 
 マーソンよりも厳しくレスターについて言及したのは、元イングランド代表FWで、『BBC』で解説を務めるアラン・シアラーだ。
 
 シアラーはレスター不振の主因がエースのジェイミー・ヴァーディーにあるとし、「ヴァーディーは成功によって頭の中が変わってしまった。私にはそう見える。雑誌の表紙で彼の顔を見るが、成功をもたらした昨シーズンのようなプレーをやっていない」と手厳しく指摘した。
 
 自身もストライカーとしてプレミアリーグで一時代を築いたシアラーは、昨シーズンは24ゴールを挙げたプレミアリーグで今シーズンはここまでわずか5ゴールのヴァーディーをこう切り捨てた。

「私はトップに昇りつめる難しさを理解している。トップに留まるのは更に難しい。そこで基礎的なことを反復しなくてはいけないが、彼はそれを怠っている」
 
 いやま現実味を帯び始めたレスターの降格。仮にこれが現実となれば、1937-38シーズンのマンチェスター・C以来、実に79年ぶりに「前年優勝チームの2部降格」となる。
 
 その不名誉な記録に名を刻まないためにも、レスターにはシアラーなどからの指摘を発奮材料にしてもらいたいが……。
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