「バルサのレジェンド」がボージャンのマインツ移籍を手掛ける

2017年02月03日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

「カルレスは代理人でもあり、友人でもある」

2015年から代理人として活動するプジョール。ボージャンだけでなく、ドルトムントに所属するバルトラも顧客のひとりだ。(C)Getty Images

 ヴォルフスブルクに攻撃の絶対軸ユヌス・マッリを引き抜かれたマインツに、待望の即戦力が加わったのは1月29日。ストークからスペイン代表FWのボージャン・クルキッチをレンタルで獲得したのだ。
 
 ボージャンにとっては初のブンデスリーガ挑戦であり、半年レンタルとはいえ「選手を育てて売る」が基本姿勢のマインツとしては珍しいビッグネームの到来。「多くのファンがビックリしたはずだよ。『マインツがいきなり大物を獲った!!』ってね」とマルティン・シュミット監督も笑顔を浮かべて語っている。
 
 ドイツ中に小さくない驚きを与えたこの移籍劇には、実は意外な人物が関係していた。元スペイン代表DFにしてバルセロナのレジェンド、カルレス・プジョールだ。
 
 2014年夏に現役を引退したプジョールは、同年9月にバルセロナの強化担当に就任。しかし「外の世界を見てみたい」との理由で3か月で退任し、以降は代理人として活動している。
 
 バルセロナでともにプレーしたボージャンは顧客の1人であり、今回の移籍もプジョールが主導したもの。同じく顧客で、前バルセロナのマルク・バルトラがドルトムントで十分な出場機会を得ているとあって、好感を抱いているドイツ行きを進言したようだ。
 
「カルレスは代理人でもあり、友人でもある」
 
 そう語るボージャンはプジョールに全幅の信頼を寄せており、だからこそドイツ行きを決断したのだという。
 
 今回の移籍が成功に終われば、ボージャンだけでなく"代理人プジョール"の評価も高まるはず。その意味でも、ボージャンのマインツでのパフォーマンスから目が離せない。
 
文:ワールドサッカーダイジェスト編集部
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