100ゴール到達のクラウチ、10年前に封印した「伝説のダンス」を披露!

2017年02月02日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

ロボットダンスを封印した理由とは?

プレミア419試合目で100ゴールに到達したクラウチ。約10年ぶりに解禁したロボットダンスで喜びを表現した。 (C)Getty Images

 ストークの長身FWピーター・クラウチが現地時間2月1日、23節のエバートン戦でプレミアリーグ通算ゴール数を100の大台に乗せた。36歳での到達は、史上最年長だ。
 
 その瞬間は、開始7分に訪れた。後方からのロングフィードに反応して敵DFラインの裏に抜け出したマルコ・アルナウトビッチが、左サイドの深い位置から中央にグラウンダーのクロスを送る。そこに走り込んだクラウチが、リーチの長い右足で飛び出してきたGKの脇を抜いた。
 
 bet365(ストークのホームスタジアム)がファンの大歓声で揺れる。喜びを爆発させながら左サイドのタッチライン際に辿り着いたクラウチは、白い歯を見せて微笑みながら、封印していたあのゴールセレブレーションを約10年ぶりに披露した。カクッ、カクッ、ギーッガシャ、カクッ……。相変わらず、ぎこちない。そう、かつて一世を風靡したあのロボットダンスだ。
 
 クラウチがゴール後にロボットダンスを披露するようになったのは2006年。ワールドカップ合宿前、デイビッド・ベッカムの自宅で開かれたホームパーティーで挑戦したところ思いのほかウケが良く、それがきっかけだった。
 
 代表チームの練習中、ウィリアム王子の表敬訪問を受けた際にも披露し、またワールドカップ前のテストマッチ(ハンガリー戦とジャマイカ戦)でもゴール後に繰り出して、笑いを誘ったものだ。
 
 しかし、あまりにも反響が大きかったのに加えて、相手を侮辱しかねないという理由から、この2試合でロボットダンスは封印。以来、お蔵入りとなっていたのである。
 
 あれから約10年半。プレミア100ゴールの到達が現実味を帯びてきたことで、「例のあれ、やらないの?」という要望の声が日に日に大きくなり、クラウチ自身も「そろそろ練習しておかないとね」と思わせぶりな態度を示していたことから、注目が集まっていた。
 
 身長201センチの大男が繰り出すロボットダンスは相変わらずぎこちなかったが、相手を侮辱しかねないという配慮から封印したそのセレブレーションに、嫌悪感を抱く者はもういないだろう。
 
文:ワールドサッカーダイジェスト編集部
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事