最終日のオファーも拒否し、本田圭佑がミラン残留…契約満了で夏にはアメリカへ?

2017年02月01日 サッカーダイジェストWeb編集部

両ウイングの控えという立ち位置は後半戦も変わる気配がない。

今シーズンは完全にバックアッパーと化している本田。しかし、冬の移籍市場ではミランから動かなかった。(C)Getty Images

 ヨーロッパの冬の移籍市場は1月31日の23時(日本時間2月1日の8時)で終了。退団が噂されていた日本代表MFの本田圭佑は結局、ミランに残留した。
 
 入団4年目となった今シーズンは開幕からレギュラー落ちし、公式戦25試合を消化したここまでの出場機会はわずか95分間(先発1試合、途中出場5試合)。直近は14試合連続でベンチスタートという有様だ。
 
 そんな本田は2017年6月で契約切れということもあって、昨秋あたりから中国、MLS、プレミアリーグ(サンダーランド、ワトフォード、サウサンプトンなど)、フェネルバフチェ、アタランタなどからの関心が取沙汰される。そして、期限最終日にはハルとラツィオが獲得に興味を示したと伝えられ、正式オファーを出したと言われる前者に関しては「本田が断った」とイタリアメディアは伝えている。
 
 そもそも、1月半ばに本田が今シーズンいっぱいは残留するとクラブ首脳陣に伝えていた模様。完全なバックアッパー扱いでも不満を漏らさず練習に励み、チームファーストを貫いているため、ミラン側も無理には放出しなかった。
 
 逆にコンディション不良で先発落ちが続くと無気力プレーに終始したFWエムバイ・ニアングは、ヴィンチェンツォ・モンテッラ監督をはじめ、チームメイト、首脳陣を激怒させ、今冬に急転直下でワトフォードにレンタル放出された。
 
 今冬のミランはそのニアング、1月29日のウディネーゼ戦で全治2~4か月の大怪我を負ったジャコモ・ボナベントゥーラが担っていた左ウイングに、エバートンからスペイン代表のジェラール・デウロフェウ、ジェノアからアルゼンチン人のルーカス・オカンポスをレンタルで獲得。いずれも攻撃陣の軸であるスソが君臨する右ウイングでも十分に機能する技巧派だ。両サイドの控えという本田の立ち位置は、後半戦も変わる気配がない。
 
 こうした現状もあり、契約延長に向けた動きは一切なく、夏にはフリーエージェントでのミラン退団が既定路線となった本田。1月31日にイタリアの『milannews.it』は、「今冬は残留した。契約が切れる夏にはMLSに行くだろう」と報じている。
 
 はたして、本田の未来やいかに?

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