退団騒動のパイエ、古巣マルセイユへ復帰決定!ウェストハムが約35億円で合意と発表

2017年01月30日 サッカーダイジェストWeb編集部

酒井宏樹とチームメイトに!

今シーズンも18試合で2ゴール・7アシストとチームの攻撃を支えていたパイエ。気心の知れた新天地でも問題なくプレーできるはずだ。 (C) Getty Images

 現地時間1月29日、プレミアリーグのウェストハムはフランス代表MFのディミトリ・パイエがマルセイユに移籍することで合意したと、クラブの公式ツイッターで発表した。
 
 ウェストハムの発表によれば、移籍金は2500万ポンド(約35億円)で合意したという。
 
 パイエは2015年夏にマルセイユからウェストハムに移籍し、昨シーズンはリーグ戦30試合に出場して9ゴール・12アシストをマーク。さらに昨夏に母国で行なわれたEURO2016では3ゴールを挙げ、大会のベストイレブンに選出される活躍を披露していた。
 
 夏にはレアル・マドリーをはじめパリSG、チェルシーなどからの関心が報じられるも結局は残留。今シーズンも主力として活躍していたが、年明けには不調のチームに嫌気が指したか、移籍志願をしてチーム練習も欠席する。スラベン・ビリッチ監督が「彼は我々のためにはプレーしたくないようだ」と公表したことで、チームメイトやファンから反感を買う騒動に発展していた。
 
 そんあパイエの新天地として真っ先に報じられていたのが、2013年から2015年の夏までプレーしていたマルセイユだった。古巣はパイエに対して2度のオファーを送ったが、3000万ポンド(約42億3000万円)を要求するウェストハム側からいずれも拒否されていた。
 
 しかし、ウェストハムは現地1月27日にハルからスコットランド代表の攻撃的MFロベルト・スノッドグラスを移籍金1020万ポンド(約15億円)で獲得。パイエの代役を確保できたため、今回のマルセイユからのオファーを受けたと見られている。
 
 日本代表DFの酒井宏樹も所属するマルセイユは、昨年10月にアメリカ資本となり、直後には元ローマ指揮官のリュディ・ガルシア新監督を招聘。さらに今冬には経験豊富なフランス代表DFのパトリス・エブラをユベントスから獲得するなど、積極的なチーム改革を行なっている。
 
 トレーニング参加拒否など強硬手段を使ってイングランドを去り、希望通り古巣に帰還したパイエ。ここ数年は財政難によるクラブの身売りやサポーターとの衝突などピッチ外の話題が先行する名門マルセイユの復活に貢献できるか、要注目だ。
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