【セルジオ越後】欧州移籍が噂される柴崎だけど、インパクトを放ったのは“あの時だけ”だ

2017年01月26日 サッカーダイジェスト編集部

選手の獲得は、楽天で手軽に買い物するようにはいかないね。

例年になく移籍が活発化している印象だけど、国内で選手を入れ替えているだけで、リーグ自体がレベルアップしているかは疑問(写真は横浜から磐田に移籍した中村)。写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト写真部)

 2017シーズンのJリーグの日程が発表されたね。
 
 今季は2年ぶりに1シーズン制に戻る。ただ、今年はどうしてもロシア・ワールドカップ行きを賭けたアジア最終予選のほうが注目されそうだし、さらに、アントラーズが昨年のクラブワールドカップで準優勝したことで、ファンやサポーターの目は国外に向けられ、ACLでJクラブがどこまで勝ち進めるかに、興味がいきそうな気がするよ。
 
 Jリーグとしては、賞金が増えることが話題となり、各クラブが優勝を目指してチームの強化に力を入れて、例年になく、移籍市場は活発な印象を受ける。
 
 とはいえ、かつてのように世界のスター選手が来日するわけじゃない。マリノスの俊輔がジュビロに、フロンターレの大久保がFC東京に移籍したように、国内の中で選手を入れ替えているだけ。リーグ自体が総合的にレベルアップしているとは思えない。
 
 ヴィッセルが元ドイツ代表のポドルスキの獲得に動いているようだけど、ニュースが流れてから、だいぶ経つよね。これについては、実際に移籍が決まってからでないと、話にならない。
 
 ヴィッセルをスポンサードしている会社は、バルサとパートナーシップ契約を締結するぐらいだから、ポドルスキ以上の選手に狙いをつけてほしいね。まあ、選手の獲得は、楽天で手軽に買い物するようにはいかないというわけだ。
 
 外国人選手に関しては、今季からは国籍に関係なく、登録できる人数が5人まで拡大されることになった。でも、試合にエントリーできるのは3人まで。これにプラス、アジア枠か提携国枠でひとり登録できるとはいえ、大きな変化は感じられない。むしろ、余計な経費がかかるんじゃないかと心配になるよ。
 
 なぜ、そこまで3人にこだわるのか。日本人選手を大事にしているのかもしれないけど、どこかアマチュアリズムから抜け出せていない感じがするよ。
 

次ページ今年は、危機感を持ってサッカーと向き合いたいね。

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